パリ旅行は散歩に限る!歩いて初めて見える、街角に残る歴史ある建物やパッサージュをご案内します。
2011/12/22
1858年、フレデリック・ブシュロンは最初の店をパレ・ロワイヤル公園を囲むギャルリー・ヴァロアに開く。
1階(日本式2階)にあるカスティリオーネ伯爵夫人が住んでいた部屋。ナポレオン3世の愛妾だった女性で、その美貌と服装が注目を集め、画家や写真家のモデルになった。晩年(といっても63歳で亡くなったので50代)老いていく容姿に耐えられず、家中の鏡を黒く塗り、日が暮れてしか出かけなかった 。今の時代に生まれていたらリフティングや整形をやりまくったに違いない。
書棚には19世紀末からのジュエリーのデッサンが保管されている。
2階の図書室には昔のコレクションが保管されていて、顧客やジャーナリストに公開することがある。1889年のパリ万国博覧会に展示されたものや1930-50年代のアールヌーヴォーのジュエリーを手袋をはめた学芸員が見せて説明してくれる。香水瓶や煙草入れ、時計のブローチ(つける人に時間が見やすいように文字盤が逆になっている)など、当時の装いを髣髴とさせながら、時代を越えて美しいジュエリーだ。
さらに階上にあるアトリエでは、ひとつのジュエリーを作るのに何十時間、何百時間とかける昔ながらの作業が行われている。
ヴァンドーム広場の一画で時代の移り変わりを見守ってきたメゾンが語ってくれることは面白い。もちろん、ジュエリーが買えたらもっと面白いけど。
米澤よう子さんのイラスト・アニメが楽しいブシュロン・ミニサイトもご覧ください。
26, Place Vendôme
75001 Paris.
メトロ : Opéra(3,7,8番線)Concorde(1,8番線)
営:月-土 10h-19h