フレンチ・コード
ガイドブックには載っていないパリとフランスとフランス人の日常

パリ旅行は散歩に限る!歩いて初めて見える、街角に残る歴史ある建物やパッサージュをご案内します。

ヴァンドーム広場 ブシュロン | Boucheron Place Vendôme

2011/12/22

1858年、フレデリック・ブシュロンは最初の店をパレ・ロワイヤル公園を囲むギャルリー・ヴァロアに開く。
ヴァンドーム広場26番地、カスティリオーネ伯爵夫人の邸宅の中に店を構えたのは1893年。99年に亡くなるまで伯爵夫人は同じ建物に住んでいた。
当時のままの姿を残す“中国の間”。この部屋は、
-既婚の男性が愛人と来る
-誰かの愛妾が他の男性と来る
-単に、他のお客に顔を見られたくない
などの場合に通された。そしてイザという時、部屋の壁を押すと現れる隠し扉から裏道に逃げ出すことができた。
今も顧客や有名人はこの部屋に通される。隠し扉も残っているが、安全性の問題から裏道には出れないようになったとか。残念。

1階(日本式2階)にあるカスティリオーネ伯爵夫人が住んでいた部屋。ナポレオン3世の愛妾だった女性で、その美貌と服装が注目を集め、画家や写真家のモデルになった。晩年(といっても63歳で亡くなったので50代)老いていく容姿に耐えられず、家中の鏡を黒く塗り、日が暮れてしか出かけなかった 。今の時代に生まれていたらリフティングや整形をやりまくったに違いない。
書棚には19世紀末からのジュエリーのデッサンが保管されている。

2階の図書室には昔のコレクションが保管されていて、顧客やジャーナリストに公開することがある。1889年のパリ万国博覧会に展示されたものや1930-50年代のアールヌーヴォーのジュエリーを手袋をはめた学芸員が見せて説明してくれる。香水瓶や煙草入れ、時計のブローチ(つける人に時間が見やすいように文字盤が逆になっている)など、当時の装いを髣髴とさせながら、時代を越えて美しいジュエリーだ。
さらに階上にあるアトリエでは、ひとつのジュエリーを作るのに何十時間、何百時間とかける昔ながらの作業が行われている。
ヴァンドーム広場の一画で時代の移り変わりを見守ってきたメゾンが語ってくれることは面白い。もちろん、ジュエリーが買えたらもっと面白いけど。

米澤よう子さんのイラスト・アニメが楽しいブシュロン・ミニサイトもご覧ください。

BOUCHERON

26, Place Vendôme
75001 Paris.
メトロ : Opéra(3,7,8番線)Concorde(1,8番線)
営:月-土 10h-19h

75001 Paris, フランス

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