パッサージュ・デ・パノラマ
Passage des Panoramas

このパッサージュは1799年、アメリカ人のセイヤー氏が当時の大繁華街であったグラン・ブルヴァールのモンマルトル通りに2つの建物を建て、そこにパノラマ(円形状の建物の中で360度広がる本物そっくりの景色を楽しむというもの)を作ったことにはじまる。パノラマは大成功。これを受けてもう1件小屋が建てられ、最初の2つの建物と屋根付きの通路でつないでパッサージュとした。1807年にはヴァリエテ座(現在もある)が完成したことでその繁栄は絶頂に。ちなみに、ゾラの書いた『ナナ』の主人公の女優であり高級娼婦のナナは、このヴァリエテ座の舞台に登場する。1817年にはパリで初めてのガス灯が灯され、1834年にはヴァリエテ、モンマルトル、サン・マルク、フェイドーというギャルリーが付け足され、まるで迷路のような空間ができあがった。
現在モンマルトル通りからパッサージュに入ると、しばらくの間カフェやレストランが並び、各店がテーブルを道に出しているため人がすれ違うのもやっとという狭さ。それを抜けると古切手、古銭、アンティークカードのショップが多数並んでいる。特に古切手の充実ぶりはすごく、古切手はもちろん、切手帳、ピンセット、虫眼鏡、切手年譜帳などなど、切手に関するものは何でも揃う。途中、一軒のアンティークカードショップに入ってみたら、地方・年代別に整然と分類されたカードがずらり。そこにいかにも「カードのことなら何でも聞きな!」という感じの初老の店主がいて、これまたマニアックそうな顧客と熱心にやり取りしていた。このほかサロン・ド・テのL’Arbre à Canelle(57番地)には、19世紀の木彫りの天井や柱が残されていて美しい。また、版画ショップStern Graveur(47番地)の1840年に建てられた優雅な建築も必見。

入り口:
11 boulecard Montmartre 75002 Paris、
10 rue Saint-Marc 75002 Paris、
38 rue Vivienne 75002 Paris、
151 rue Montmartre 75002 Paris
6時から0時まで
Metro : Grands Boulevards(8、9番線)
パッサージュ・デ・パノラマ | Passage des Panoramas