パリの歴史散歩

パッサージュ・ヴィヴィエンヌ

パッサージュ・ヴェロ・ドダ
アドレス
入り口:4 rue des Petits Champs,
5 rue de la Banque,
6 rue Vivienne 75002 Paris
毎日8時半から20時半まで
メトロ
Bourse (3番線)
19世紀はじめ、公証人議会長マルシューは、富と成功の象徴として、「パリで一番美しく魅力的なパッサージュ」を作らせた。それがギャルリー・ヴィヴィエンヌ。1826年に開き、当時は仕立て屋、靴屋、ワイン商、本屋、手芸材料屋、版画商などが軒を並べ、多くの人が訪れた。第二帝政期から、高級な店がシャンゼリゼとマドレーヌに移転したため、ギャルリーは一時寂れるが、1960年代から再び活気を取り戻している。
ガラス張りのドームから淡い光の差す、モザイクの敷石に一歩足を踏み入れると、気分は19世紀。芸術的なインテリア造花のEmilio Robia、古本屋、Legrandのワインカーヴなど雰囲気にあった顔ぶれだ。オート・クチュールのデフィレの舞台になることも多い。モードのブティックも厳選されていて、眺めて美しい服が多い。第一ここにZARAなんかがあったら興ざめだ。鳥居ユキさんもブティックを構えている。さらに進むと、インパクトの強い、飾っておきたいような服が並ぶウィンドウ。ブランド名もロゴも出さず、「服を見ればわかるだろう」というこの自信は、そう、ジャン・ポール・ゴルチエのブティックだ。
そこでパッサージュは終わるが、まだ現実に戻りたくなくて引き返す。
時が止まったようなパッサージュは束の間の脱日常をかなえてくれる。
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