フランス人の家に呼ばれて注がれた白ワインを一口飲み「柑橘系の果物とドライフルーツの香り・・・ボルドーグラーヴですね」なんてすごくキザだけど、一度いってみたい。冬にヒットした映画「Prete-moi ta main」の中で、シャルロット・ゲンズブールが“フィアンセ”の家に招かれ、さりげなくワイン通を披露して、一目置かれてしまうシーンがあったっけ。
通をひけらかすのは嫌味だけど、少し知識があれば味わい方も、味自体も変わってくるはず。と期待してでかけたベルナール・マグレズのデギュスタシオン(試飲)講座。
ベルナール・マグレズはボルドー、ラングドック・ルーシヨンをはじめ、ポルトガルや南米、カリフォルニアまで35のブドウ畑を所有し、個人所有では世界一と言われる。オペラにある彼のカーヴには、製造法にもこだわった彼のワインだけが美しく並んでいる。

今日、試飲するのはまずボルドーグラーヴの白:Clementin du Pape Clement 2001。
冷えた黄金色の液体が注がれるが、すぐ飲んではダメ!まず、色と“輝き方”を観察。色はともかく輝き方なんて考えたこともなかった。ワインが若いほど輝いているんだそう。次はNez(鼻)と呼ばれる、香り。香りには、
| 花 |
アカシア、さんざし、すいかずら、すみれ、薔薇・・・ |
| 果物 |
アプリコット、バナナ、苺、レモン、桃・・・ |
| ドライフルーツ |
くるみ、ヘーゼルナッツ、プラム、アーモンド・・・ |
| 植物系 |
しだ、ミント、松、樹脂、タバコ、トリュフ・・・ |
| スパイス |
シナモン、ロリエ、タイム、バジル、ペッパー、ナツメグ、しょうが |
| 焙じた香り |
炒りアーモンド、キャラメル、カフェ |
などなど。いくつかの香りが絡み合い、複雑な香りを作っているのが優れたワインということ。さて、このClementin du Pape Clementは何の香りがするでしょう?といわれても、訓練していない鼻では、ぶどうの匂いしか感じられない。さらにグラスの中に鼻を突っ込むようにしてクンクン・・・やっと「柑橘系の、レモンの香り?」「それもあります、その他には?」うーん、降参!試飲の講師を25年やっているというベルテ氏が助け舟、正解は「ドライフルーツ」。6年経っているワインなので、新鮮なフルーツよりドライフルーツの香りのほうが勝っているそうだ。さて、やっと味わうことができる。最初は快い酸味が感じられ、その後に丸みのある味が広がる。ワインの口の中での持続時間をコーダリーといい、10-12秒が最高値だという。このワインは8秒。サイトでも扱っているコーダリーの意味まで習ってしまった。そういえばあのブランドもボルドーワインファミリーですね。
このあと、2種のワインを試飲したが、詳細を書いていたら長編小説になってしまうので、ごく簡潔に書いておこう。
Chateau Latourcarnet 2004:1本目のワインより若いので、輝きが強く、新鮮なフルーツの香り。かすかな苦味はヨードのせいで、土地が海に近いから。魚料理、それもシンプルな焼き魚に合う。
Le Sublime Chateau Fambrauge:言われて気づくバニラの香り。長いコダリー、私は3本の中で一番好きだった。
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このデギュスタシオンをして何が変わったかというと、今まで大して色や輝きに気をとめず、香りも楽しまず、グビグビ飲んでいたワインの再発見である。とりわけ私たちが迷うのが「この料理にはどんなワイン?」だが、基礎的知識があると、迷う時間も縮小されるというもの。ベルテ氏の説明も明快で判りやすく、「この香り、なんだかわかる人?」なんて質問されると、小学生のように「ハイ!」と手を挙げたくなってしまう。
一緒に参加したジャーナリストのMはさかんに「飲み足りない、せっかく開けたんだから全部飲めばいいのに」と不満そうだったが、「好きだけど強くない」人には調度いい量。今回はジャーナリスト対象だったので3種だったが、通常5種飲ませてくれるそうだ。白ワインにはチーズ、赤だとソーセージやサラミも一緒に供される。
火曜日・金曜日19h30~21h、水曜日15h30~17h、3名から予約を受け付けています。
※8月15日から2週間はお休みです。
| テーマ別ワインの試飲 |
| 1. ラングドック-ルシヨンの名ワイン |
| 2. CHATEAU POUMEY の赤と白を年代順に |
| 3. 2004年の類稀なボルドー・ロゼ |
| 4. CHATEAU GRANDS CHENESを年代順に |
| 5. Le ClEMENTIN DU CHATEAU PAPE CLEMENT赤と白を年代別に |
| 6. 世界のワイン比較 |
| 7. CHATEAU FOMBRAUGE Saint-Emilionグラン・クリュ1979~2002 |
| 8. CHATEAU PAPE CLEMENT赤 2003-1998 |
| 9. CHATEAU PAPE CLEMENT赤 1996-1970 |
| 10. ボルドーの類稀な白 |
| 11. 手作りの特別醸造赤ワイン5種 |
| 12. Saint-EmilionからBlaye、ボルドー右岸のワイン |
| 13. Medoc からHaut-Medoc、ボルドー左岸のワイン |
| 14. CHATEAU LA TOUR CARNET グラン・クリュを年代順に |
| ワインと食べ物の相性(夜のみ) |
| 1. 南仏の食材(1925年創業のMaison Castaingが選ぶ、フォアグラ、鴨のマグレ)とワインの組み合わせ方 |
| 2. チーズとワインの正しい組み合わせ |
各コース、5種類のワインを味わいます。
お値段は試飲するワイン、参加人数、通訳の有無で変わりますが、例えば、
「Medoc からHaut-Medoc、ボルドー左岸のワイン」のコースに4名参加、通訳つきの場合:85ユーロ、
「CHATEAU FOMBRAUGE Saint-Emilionグラン・クリュ1979~2002」のコースに4名参加、通訳つきの場合:180ユーロ
となります。
ご希望のコース、人数、通訳の有無をお知らせいただければ、料金をお送りいたします。
人数、予算に応じて見積もりも可能ですので、お気軽にお問合せください。
※ どんなワインでも12本お買い上げの読者の方にマグナム1本をプレゼントします。
ご来店の際に『フレンチコードを見た』とお伝えください。