友達を食事によぶのは好きなくせに、いつもお皿を並べて、ナイフとフォークを置いて、と最低限のテーブル・セッティングしかしていなかった。ちょっとした工夫で、こんなにテーブルの表情が変わる、こんなに素敵になる、と目からウロコ、大開眼の講座だ。と結論が先になったけど、場所はラジオ・フランス(フランスのラジオ局が集まっている巨大な建物)のすぐ近く。5分遅刻して着くと、丸いテーブルを10人以上の女性が取り囲んでいる。「遅れてごめんなさい」というと「どういたしまして!」と30歳くらいの講師の女性、みんなが空いている椅子を勧めてくれて、とても和やかな雰囲気だ。

まず、クラシックな伝統的テーブル・セッティングを見せてくれる。お皿を置くのは、テーブルの縁から約2cm、1人分のスペースは70cm、グラスの並べ方、シャンパングラスの位置など、共通の基礎知識も教えてくれる。フォークは歯を下にしておくのがフランス式、上にするのがイギリス式というのも知らなかった。理由は柄に家紋が入っている場合、フランスでは外側に、英国では内側に入っているからだそうだ。これだけでなく、英仏海峡の向こうとこっちでは色々違いがあり、話のタネにも面白い。伝統的セッテイングはご覧のように「おお、ブルジョワ!」という清く正しい出来上がり。しかしナプキンの色を変えただけでがらりと印象が変わる。その後にやったモダン系や可愛い系でも、花やろうそくの“味付け”が重要だ。今まで自分がなんと無個性で味気ないテーブルを作っていたか、思い知らされる。ちょっとした工夫やセンスで表情豊かになるのだ。
来ている女性を見回すと、20代前半から、もうすぐ息子が結婚するという中年過ぎのマダムまで幅広い。英語圏の人が2人、日本人女性もいた。見れば一目りょう然なので、言葉がわからなくても十分楽しめて、ためになる。
さて、クラシックの後は、モダン、禅(ミニマルで日本的なデザインのことをフランスではZENという。何かあっても慌てず騒がず落ち着いている人のことも、『あなた、ZENね』という)、お箸まで登場してジャポネ(大流行のジャポネスタイル、フランス人がやるとなかなかエキゾチック)、女友達同士の食事に、カラフルで可愛いセッテイングなど2時間の間に随分たくさんのバリエーションを見せてくれる。花の代わりにレモンやピーマンを飾ったり、花とろうそくを浮かべたボールを置いたり、メニューを書いたミニ黒板など、使える個性的アイディアがたくさん。その度に「それ、どこで買ったんですか?」「いくらでした?」と質問がでる。どれも手頃な値段で、すぐに欲しくなる。
1回受講するとテーブルが生まれ変わる、絶対お薦めの講座。今度、友達を呼ぶときは、今日仕入れたアイディアであっと言わせてやろう、と今から楽しみだ。
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先生のお手本を見ながらみんなで
ブルジョワな伝統セッテイング出来上がり
ナプキンだけ変えると・・・
ろうそくとお花が欠かせぬ演出
みんな真面目にノートをとる、中身の濃い2時間
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