料理は好きで、ネットでレシピを探したり、レストランで食べた料理を作ろうとしてみたりはするのに、なぜか料理教室に行く機会がなかった。だから楽しみに出かけた「マルシェのメニュー」。場所はブーローニュにある馴化動物園の中の、アトリエ・ド・ジャルダン。と書くと、遠そうに聞こえるけど、1番線のメトロ、レ・サブロンを降りて数分の場所。懐かしい雰囲気の公園に立つ木造りの建物だ。時間通りに着くと、もう全員集まっていて、“班分け”をやっていた。慌ててエプロンをつける。
今日のメニューは:
マグロのタルタル、ブリック皮サンド、わさびクリームソース
あんこうのロースト、ポロ葱とマンゴー添え
ジンジャーブレッドとパイナップル
というメニューから伺えるように、生徒は料理中級者という感じ。男性が5人もいる。そのうち一人は妊娠中の奥さんと仲良く参加。年代は30代から60代。先生は11人の生徒をアントレ班、メイン班、デザート班に分ける。

アントレ班のブリック(薄いパイ生地)の準備が結構デリケートだ。薄い生地を三角形に切り、バターをハケで塗り、オーブンで軽く焼く。マグロは赤身、包丁で叩くのかと思ったら、5㎜くらいの立方体に切る。そのくらい原型を残したほうが歯ざわりがいいそうだ。
メイン班はポロ葱、マンゴー、エシャロット、バジリックなど切る。私の入ったデザート班は、パイナップルの準備。皮を剥き、黒いボツボツはナイフの先で取り除く。
先生は同時進行するように、3つの班を均等に見てまわりながら、コツを教えてくれる。例えば野菜や豆類は半分火が通ったところで、塩・コショウする、とは知らなかった。
興味深かったのは、フランス料理のレシピにわさび、しょうゆが当たり前のように登場するようになったこと。先生によるとMONOPRIXやAUCHANのアジアンコーナーで簡単に手に入るそうだ。もう京子に行く必要はない!
とはいっても、ホイップクリームにわさびをいれるのは「えっ」と思った。
野菜の準備が終わって冷蔵庫からアンコウさんが登場。オーブン皿に葱の炒め煮を敷き詰め、アンコウを適当に切ってのせる。アンコウは軟骨のような太いホネがあって、切るのに苦労するのに先生はトマトでも切るようにさくさく。さらにマンゴーの角切りで魚を覆ってオーブンへ。このマンゴーの味付けに、しょうゆをドバッと入れたのにはびっくり。果物としょうゆ?!
さて自分の役目はほったらかして、ほかの班を見物して歩いていた私。呼び戻されて、ジンジャーブレッドを1㎝くらいに切り、ミルクとフレッシュクリーム半々の中に漬け込むのを言い渡される。漬け込んだあと、卵黄を表面に塗りフライパンで両面をバター焼きにし、シロップ漬けにしておいたパイナップルをのせる。
アントレの仕上げ、ブリックにタルタルをこんもりのせ、わさびクリームをトッピングしてもう1枚のブリックで蓋をする。
しょうゆやわさびの使い方には“既成概念”があるのか、ホイップクリームや果物に使うのは懐疑的であった。ところがなかなかイケル!よく考えればわさびマヨネーズがあるものね。アンコウ+ポロ葱+しょうゆマンゴーも、味が混ざり合い未体験の美味しさ。料理は自由な発想で挑まなければ、と反省。
ハーブの使い方も学ぶところが多かった。また、3時~5時という時間帯なのでその場で試食しないで、ランチボックスに入れて持たせてくれるのも嬉しい。「取られないように自分の名前書いておこう」なんて人もいて「まさか」と笑っていたが、私のデザートは誰かに持っていかれてジンジャーブレッド+パイナップルは味見できなかった!
|
|
用意されているビニールエプロンをつけていざ開始
小さい角切りにしたマグロにハーブを入れて混ぜる
わさびクリームをのせてお菓子のように美しいアントレ
アンコウにパパイヤをのせます
下の敷かれているのがポロ葱、オーブンで20分
食べ損ねたデザート!
|