2009/01/20
フランス語で「アーモンド型の瞳」とは、切れ長の東洋的な眼のこと。タレ目や窪んだ大きな目が多いフランスでは、エキゾチックで神秘的に感じる人が多いらしい。「アーモンド形の目ね」と言われたら喜んでいい。
ところでローマ時代に地中海沿岸に伝わったアーモンド。初夏に出まわる生のアーモンドもあるが、ほとんどは乾燥したものが売られている。丸ごとローストして塩味をきかせたものは、おつまみに最高。ますのアーモンド焼きはスライスアーモンドamande effiléeを衣にまぶして、バターでこんがり焼きつける、誰にでも出来る魚料理だ。アーモンドを使った料理では、マグレブの名物タジンも忘れてはいけない。鶏肉や仔羊の肉を、レモンコンフィ、ほしぶどう、プルーン、アンズなどの果実、数種類のスパイスと煮込む。肉の柔らかさ、果実の甘味、スパイスの複雑さ、アーモンドの歯ごたえが一体となって、素晴らしいハーモニーが魅力。ここでもかりっと揚げたアーモンドの香ばしさが美味しさの秘訣となっている。
「粘り気が少なく、香りと風味が際だっている」点で、お菓子の材料にもよく使われてきた。アーモンドパウダーpoudre d’amandeは、1月のガレット・デ・ロワや、シンプルスイーツの王道フィナンシエにはかかせない。パウンドケーキも、分量の小麦粉を少しアーモンドパウダーに変えたら、さくっとした軽い仕上がりになる。
パイ生地2枚、
卵黄1個(ツヤ出し用)、
フェーヴ(陶器でできた小さな人形)
中に詰めるアーモンドクリーム:
アーモンドパウダー125g、
小麦粉小さじ4、 バター125g、
砂糖125g、卵2個、ラム酒40cc
作り方
1. アーモンドクリームを作る。やわらかくしたバターに、砂糖を加え白っぽくなるまで混ぜる。溶きほぐした卵を3~4回に分けて加え、その都度よくバターとなじませる。ラム酒で香りづけし、ふるいにかけたアーモンドパウダーと小麦粉をざっくり混ぜ合わせる。
2. クッキングシートに一枚目のパイ生地をしき、1.のアーモンドクリームを真ん中にこんもりと盛り、、フェーヴを隠す。円の周りに溶いた卵黄を塗り、もう一枚のパイ生地をのせる。ナイフの先で表面に模様を入れ、冷蔵庫で約30分休ませる。
3. オーブンを200℃に点火。竹串で空気穴を所々あけ、表面に残りの卵黄を塗り、約40分焼く。
* フランスで1月6日(公現の祝日)に食べるお菓子
切り分けて、フェーヴに当たった人はその日一日、王様(王妃)になれて、祝福されるのが習わし。サクサクと香ばしいパイ生地としっとりと甘いアーモンドクリームの組み合わせが、子供からお年寄りまで大人気。1月に誰かの家に招かれると、必ずといっていいくらい、このガレットが登場する。このガレット・デ・ロワからフェーヴを取り除けば、ピティヴィエと呼ばれる、フランス中部オルレアン地方のピチヴィエの伝統菓子となる。
【4人分】
仔羊の肩肉やもも肉600g、
たまねぎ500g、
アーモンド(丸ごとかスライス)150g、
ほしぶどう125g、シナモンパウダー小さじ2、
生姜パウダー(なければ生の生姜をする)
小さじ1、
砂糖小さじ2、オリーブオイル、
塩、コショウ、
コリアンダー、パセリ
作り方
1. 仔羊は余分な脂身をのぞき、大きめに切り、シナモンパウダー小さじ1、生姜パウダー、塩、コショウで下味をつけておく。
2. 山高帽のタジン専用鍋、あるいはココット鍋にオリーブオイルを入れ、こんがりと肉をソテーする。水200ccを加えて、弱火で約40分~1時間煮込む。
3. その間にたまねぎのコンフィを用意する。皮をむき、薄切りにし、オリーブオイルをひいた鍋で、約15分じっくりといためる。ほしぶどう、シナモンパウダー小さじ1、砂糖を加えて馴染ませる。
4. アーモンドをローストする。皮つきの場合は、熱湯したお湯にしばらくつけて皮をむく。フライパンにオリーブオイルをひき、アーモンドをかりっと色づくまで炒める。
5. 仔羊の鍋にたまねぎのコンフィを加え、アーモンド、刻みパセリ、お好みでコリアンダーを散らし、鍋ごと食卓へ!
【4人分】
ます4匹、
バター30g、
アーモンドの薄切り100g、
牛乳200cc、
レモン、イタリアンパセリ、
小麦粉、
塩、コショウ
作り方
1. ますを牛乳にしばらく浸す。水気を切り、塩、コショウし小麦粉をまぶしつける。
2. フライパンにバター半分を熱する。ますをそっと置き、両面をかりっと焼く。焼きすぎると固くなるので注意。
3. 別の小鍋に残りのバターをとり、アーモンドを色よく炒める。
4. 器にますを盛り、アーモンド、粗みじん切りのイタリアンパセリを散らし、レモンを添える。
アーモンドパウダー50g、
小麦粉50g、
粉砂糖150g、
バター75g、
卵白4個分、
塩ひとつまみ、
バニラオイル小さじ1
作り方
1. フィナンシエ型(なければマドレーヌ型)に、バターを塗っておく。
2. 小鍋でバターがうっすらと茶色になるまで熱し、焦がしバターをつくる。(一度色づき始めるとすぐに焦げてしまうので注意してください)
3. アーモンドパウダー、小麦粉、粉砂糖をふるいにかけ、合わせておく。ボールに卵白、塩を入れ、泡立てないようにほぐす。粉類を少しずつ加え、なめらかな状態にする。最後にバニラオイルも加える。
4. オーブンを200℃に点火。バターのあら熱がとれたら、生地と混ぜ合わせる。型に流しいれ、オーブンで15~20分、香ばしく焼き上げる。