フレンチ・コード
ガイドブックには載っていないパリとフランスとフランス人の日常

アルティショー(アーティチョーク) | Artichaut

2006/09/11

はじめてアルティショーを見たとき、その奇妙な姿にびっくり、どのように食べていいのかもさっぱりで、長いこと手にする勇気も出なかった。ある日、 友人宅に招かれた食卓にジャ~ンと登場したアルティショー。わ~という歓声の後、 皆が思い思いに手づかみで葉を剥き、付け根の部分を一心に食べる姿に驚いたものだ。周囲にならって試してみると、何ともいえない苦味と甘味が口いっぱいに広がる。茹でたての里芋やくわいを思わすような、ほこほこの食感と軽い苦味がなんだか懐かしい。ところで、このアルティショーはれっきとした菊科の花で、大あざみのつぼみ。フランスへは16世紀に、カトリーヌ・ド・メディシスが、イタリアから持ち込んだといわれるが、今では地中海料理の定番食材となっている。料理には花托(かたく)の付け根と花芯が使われ、オムレツやピザ、パスタやグラタンに加えたり、実は使い勝手も幅広い。鮮やかな緑のブルターニュ産のカミュやカステルは、茹でてシンプルにヴィネグレットソースにつけて食べるのに最適だし、小ぶりで紫がかったプロヴァンス産のヴィオレは生で食べてもおいしい。

アルティショーのヴィネグレットソース

材料【4人分】

大きなアルティショー(カミュやカステル)4個、レモン、粗塩
ヴィネグレットソース:ビネガー大さじ4、オリーヴオイル大さじ9、マスタード大さじ1/2、好みのハーブ、塩、胡椒

作り方

  1. アルティショーの茎を手で折って、外側にある固い葉を取り除いた後、よく水洗いして、ヴィネガー入りの冷水に、葉先を下につけておく。
  2. 鍋に水をたっぷりはり、粗塩とレモン汁を加え、火にかける。沸騰したらアルティショーを加えて、約40分間茹でる。茹で時間は大きさによるけど、葉が簡単に剥けるようになったら、茹で上がり。
  3. その間にヴィネグレットソースの準備を。ボールにマスタードとヴィネガーを入れ、塩・胡椒。ここにオリーヴオイルを少しずつ加えながら、泡立て器でよく混ぜ合わせる。好みでゆで卵の黄身や、パセリやシブレットなどのハーブ、エシャロットのみじん切りを加えてもおいしい。
  4. 茹で上がったアルティショーをザルにとり、葉先を下にして冷ます。

☆ まだ温かいうちに食卓へ!一枚一枚、葉の付け根をヴィネグレットソースにつけながらいただく。葉がすっかり姿を消したら、ちくちくした毛の部分を取り除き、最後に顔を出す花托まで食べつくそう!

アルティショー・ペリグール風

材料

アルティショー・ヴィオレ8個、にんじん1個、玉ねぎ2個、トマト2個、ベーコン100g、にんにく2片、レモン1個、白ワイン100cc、オリーヴオイル、好みでパセリ、バジルなどのハーブ、塩、胡椒

作り方

  1. アルティショーは水でよく洗い、外側の固い葉を取り除き、茎を3cmほど残して切り落とす。葉先は1/3くらいで切り落とし、縦半分にザックリと切る。大きいもので真ん中にチクチクの毛があれば、スプーンでくりぬいておく。変色を防ぐため、ボールにレモン汁を加えた水につけておく。
  2. にんじんと玉ねぎは皮を剥きせん切りに、トマトは種を除き角切りにする。にんにくはみじん切りに、ベーコンは小さく刻む。
  3. 大きめの鍋にオリーヴオイルをとり、にんじん、玉ねぎ、ベーコンを炒める。
  4. しばらく炒めたら、にんにく、アルティショーを加えて塩、胡椒。ここにトマトを加え、弱火で5分ほど炒め続ける。
  5. 4に白ワインと水をひたひたになる程度に加え、蓋をして弱火で約1時間ほど煮つめていく。
  6. 最後に胡椒をたっぷり挽きいれ、火を止める。お好みでパセリやバジルの葉をみじん切りに切って、アルティショーに飾れば、地中海の香り漂う素敵な一品の出来上がり。

☆ アンチョビやピストゥー(バジル、松の実、にんにくを混ぜ合たソース)を少量加えても美味しい。

野菜物語