フレンチ・野菜物語

キノコ


↑ セップ茸


↑ プルーロット


 
市場にいくとキノコだけ専門に売っている屋台がある。一年中あるおなじみシャンピニオン・ド・パリ(マッシュルーム)はもちろん、今の季節にはいろいろなキノコが勢ぞろいしている : トランペット・デ・モール(死者のトランペット、黒くて悲しげな姿)、ピエ・デ・ムートン(羊の足、そういわれてみれば・・・)、モリーユ(あみがさ茸)、プルーロット、ジロル、セップなど種類も見かけも値段もいろいろ。日本のマツタケのように珍重されているセップ茸(1kg=17ユーロ平均)、歯ざわりと香りが抜群。薄切りにしてリゾットやオムレツの具する。モリーユ(1kg=8ユーロ平均)はくしゃくしゃな茸で見た目気持ちが悪いけど、香りがよくクリームソースに使われる。そういえば、ある日友達に某アンチエイジングのクリームが効くんだって、という話をしたら、「私の顔がモリーユみたいだっていうの!」と気分を害されたことがある。気をつけましょう。 トリュフは?という質問がでそうだが、トリュフは値段が桁ハズレに高く(1kg、500ユーロ~)生産量も少ないので、市場に必ずあるとは限らない。キノコ屋や八百屋で「トリュフありますか?」などと質問をすると、「え!だれ?」「そんなもの買う人の顔が見たい!」と市場の半分くらいの視線を集めること間違いなし。
何種類かのキノコをバターとニンニクで炒めるとそれだけで立派なオードブル、または季節らしい付け合せにもなる。ひとり分200gは必要。土のついたキノコは、日本人ならしっかり洗いたくなるところだが、そこを我慢。水につけると風味が損なわれるので、歯ブラシで土や埃を取り除く。買ったらなるべく早く食べること、時間がたつとベタっとしてきて、風味も落ちる。
レシピ
タルト・オ・シャンピニオン
材料
パイ生地 1枚、キノコ500g(キノコの取り合わせか、またはセップ、モリーユなど一種だけ)、バター50g、辛口白ワイン10cl、生クリーム 10cl、卵 1個、スモークハム薄切り 4枚、ナツメグ、塩、コショウ
(ベシャメル用) バター20g、小麦粉 大匙2、牛乳 30cl、塩、コショウ
作り方
1. キノコの土や埃を取り除き、先っぽを切り、同じくらいの大きさに切りそろえる。フライパンにバター50gを溶かし、キノコをいため、しんなりしたところで白ワイン、ナツメグ、塩、コショウを加えて15分弱火で煮る。キノコを穴の開いたお玉で別にし、煮汁を半分になるまで煮詰める。
2. ベシャメルソースを作る。バターを厚手のなべに溶かし、小麦粉を入れ、2分ほど混ぜ合わせ、一気に牛乳を入れ、だまができないようにかき混ぜる。 オーブンを200度にセットし、過熱始める。
3. ベシャメルソースに生クリーム、卵、キノコの煮汁を加え、混ぜ合わせる。
4. パイ型に広げたパイ生地に、キノコ、一口切りにしたハムを均等に散りばめ、3のソースを注いでオーブンに入れる。30分で出来あがり。

★ 急いでいるときや、ベシャメルソースを作るのが面倒なときは卵4~5個で代用しても美味しくできる。
★ グリーンサラダをつけて、オードブルや軽食に。