フレンチ・コード
ガイドブックには載っていないパリとフランスとフランス人の日常

シュー・ロマネスコ | Chou Romanesco

2007/01/18

菜の花を思わすような優しい色合いと、円錐形のつぼみが集まった、デコラティヴな風貌のシュー・ロマネスコ。イタリアはローマ生まれのカリフラワーの一種で、ブロッコリーにも似た風味をもち、ほのかな甘みが特徴。調理時間はなるべく短く、さっと茹でたり蒸したりして、サラダに添えたり、オリーヴオイルをかけて、シンプルに食すのが一番。ベジタリアンの友人はアペリティフに、スティック野菜と一緒に生のままで、シブレットやパセリのみじん切りを、フロマージュ・ブランやヨーグルトに加えたソースで振舞っていた。その色彩が食卓にのぼると、ぱっと華やかさが増し、ビュッフェや戸外の食事に最適。だが、意外とフランスの家庭に登場する機会は少なく、まだまだマイナーな存在といえる。フランスでシューのつく野菜には、キャベツ(Chou)を筆頭に、 カリフラワー(Chou-fleure)、 芽キャベツ(Chou de Bruxelles)、ちりめんキャベツ(Chou de Milan)、紫キャベツ(chou rouge)、白菜(Chou Chinoise)とバラエティー豊かだが、シュー・ロマネスコほどの外見美を誇るものは、他にはない!? カロリーが少なくビタミンCも豊富、ブロッコリーに比べて栄養価も高く、美容野菜の一つといわれている。まるで食卓へ、小さなブーケを運ぶかのように、可憐な魅力を振りまいている。

シュー・ロマネスコのミルフォイユ

シュー・ロマネスコのミルフォイユ | Chou Romanesco
材料

シュー・ロマネスコ 小1個、
パート・フィロ(薄皮のパイ生地) 1箱、
モッツァレラ・チーズ 約300g(薄切りなら24枚分) 、
干しぶどう 適量、
塩(あれば塩の花)、
粗引き胡椒、
オリーヴ・オイル

作り方

  1. 薄皮のパイ生地・フィロを、約10cmのセルクル型で、1個あたり4枚、4人分で48枚くりぬく。パラファン紙に並べ、表面に薄くオリーヴオイルを塗り、180℃で乾く程度にオーブンで焼く。
  2. シュー・ロマネスコの茎の部分を取り除き、ブロッコリーと同じ要領に小分けする。蒸し器で、約8分蒸す。加熱しすぎると型崩れするので、くれぐれもご注意を。
  3. ミルフォイユの型を作る。パート・フィロにモッツァレラチーズの薄切りを一枚、塩、胡椒をふりかけ、干しぶどうを少々のせる。その上からパート・フィロ、シュー・ロマネスコをのせる。この行程をもう一度おこない、ミルフォイユを仕上げる。
  4. まだ温かいオーブンに入れ、チーズがとろける頃あいを見はからって、食卓へ。

★ 極薄皮のパイ生地フィロがなければ、パータ・ブリックでも代用可。パイ生地のパリパリ感とチーズのとろ~り感に、レーズンの甘味と、ロマネスコの風味が一体となって、素敵な食感が粋な一皿。新しもの好きな、ロハス志向のパリジャンに受けそう。

野菜物語