フレンチ・野菜物語

アンディーヴ(チコリ、エンダイブ)|Endive


↑ ふっくらとした小さな白菜を思わせる姿形


↑ アンディーヴを使ったサラダとグラタン
 
ポトフと並んで、「これを食べなきゃ冬が終わらない」という冬の定番料理の一つが、アンディーヴのグラタン。アツアツをふーふー言いながらいただく。一度、蒸すか煮て柔らかくしたアンディーヴに、ハムを巻きつけ、たっぷりのベシャメルソースをかけてオーブンで焼くだけの簡単料理だ。子供たちはもちろんのこと、「重い料理はちょっと・・・」「ダイエット中だから・・・」なんてフランスの大人も大好物の家庭の味。ちょっと変化をつけるなら、ベシャメルソースにカレー粉を加えたり、ハムの代わりにスモークサーモンを使ってもいい。
ふっくらとした小さな白菜を思わせる姿形に、真っ白でほんのりと黄みを帯びた穂先が、楚々とした風情をみせる。生のシャキシャキとした歯切れを楽しむなら、くるみやロックフォールチーズと一緒にサラダにするのが一番。お好みでりんご、洋梨、オレンジ、グレープフルーツ、干しぶどうなどを加えたら、持ち味のほのかな苦味がフルーツの甘酸っぱさと調和して、爽やかで香り高い一皿となる。
また、肉料理の付けあわせにもぴったりだ。豚のローストや仔羊のソテーなど、ジューシーな肉汁をたっぷり吸って、とろけるような味わいに。作り方はいたってシンプルで、軽く蒸し煮した後、バターで炒めて塩、こしょうで味を調える。このとき少量の砂糖を加えてキャラメリゼすると、いっそう豊かな風味が引きたつ。
ベルギーはフランドル地方出身の伝統野菜アンディーヴ。ビタミンBとCをたっぷり含んだ、素朴な味わいが和みのひと時をもたらしてくれる。
レシピ
ロックフォールと洋梨をのせたアンディーヴのアミューズ・ブーシュ(おつまみ)
材料
【4人分】
アンディーヴ4個
洋梨2個
ロックフォール100g
生クリーム200ml
シブレット
粗引き胡椒


作り方
1. アンディーヴの葉をそっとはずし、よく洗い水気を切る。
2. ロックフォールを細かく砕いておく。
3. 生クリームを少々泡立て、刻んだシブレットを加え、粗びき胡椒で味を調える。
4. 洋梨の皮をむき芯をとり、縦に細長く切る。
5. 皿にアンディーヴを並べ、2のロックフォール、3の生クリーム、4の洋梨の順に重ねて盛りつける。

☆ 手でつまんで食べられる手軽なフィンガーフードとして、アペリティフやホームパーティーの万能レシピ。生クリームとスモークサーモンにデイルを飾っても色彩豊かな一皿になる。大皿に盛りつけて華やかに演出したい。
レシピ
アンディーヴのグラタン
材料
アンディーヴ1kg
バター60g
牛乳500c、
小麦粉50g
すりおろしチーズ(コンテ、 ボーフォール、
グリュイエール、エメンタールなどお好みで)
レモン1/2個
ナツメグ

粗挽きこしょう
砂糖
作り方
1. まずは、アンディーヴの下ごしらえ。包丁で根元を丸くくり抜き、さっと洗って水気を切る。
2. 厚手の鍋にアンディーヴを並べ、レモンの絞り汁、バターを一かけら、塩を一つまみ、砂糖を少々入れ、軽く水をはる。火にかけ、ふたをして約20分ほど蒸し煮する。
3. アンディーヴにフォークがすーと通るようになったら、さっと取り出して、軽く水気を切る。ハムで巻き、バターをぬった皿に並べておく。
4. ベシャメルソースの準備。鍋にバターを溶かし、小麦粉を入れ、弱火で焦がさないように混ぜる。粉っぽさがなくなり、きめの細かい状態になったら、牛乳を少しずつ加え、ダマが出来ないよう、泡だて器で混ぜ続ける。
5. 塩、粗挽きこしょう、ナツメグで味を調える。アンディーヴの皿に、4のベシャメルソースをまわしかけ、すりおろしチーズをのせる。
6. 200℃に熱したオーブンの上段で、焦げ目がつくまで焼く。(約15分)

☆ アンディーヴのほろ苦さと、ベシャメルソースのまろやかさ、チーズの香ばしい匂いが一体となって、ついつい食もすすみます。