フレンチ・野菜物語

イチジク

イチジク
イチジク
 
パリブレスト、グランマルニエのスフレ、タルトタタン、イルフロタントと並んで、イチジクのオーブン焼きは、パリの食いしん坊から愛されるデザート。秋の味覚を代表するフルーツであり、フランス人の大好物である。トロリとはちみつをからめてローストし、バニラアイスを添えただけなのに、新鮮でよく熟れたイチジクは目が覚めるようにおいしい。品のいい甘さとコクがふんわり広がり、プツプツとした食感も楽しい。皮は薄紫や黒紫、淡い緑が一般的で、コロンとしたキュートな姿、手に持った感じは意外と重い。フルーツとして生で食べるのはもちろん、コンポートやタルトにしたり、さっとバターでソテーしてもいい。乾燥したものをパンやバターケーキに盛り込んだり、ジャムを食後のチーズに添えれば、ぐっと華やかに。生ハム、フォアグラ、シェーブルチーズと組み合わせたオードブルは、イチジクの独特な甘味があいまって抜群の相性。
またフランスやイタリアには鴨や豚肉、うさぎやホロホロ鳥と煮込んだ、イチジクの料理がある。肉&フルーツの組み合わせは、果物の酵素で肉が柔らかくなって、いいところを引き出す相乗効果がある。フランス人が、皮つきのままを4個も5個も次から次へ食べるのをみて、ふいに日本のコタツで食べるみかんの光景を思い出してしまった。
レシピ
イチジクと生ハムのサラダ
材料
イチジクと生ハムのサラダ 【4人分】
ルッコラ、マーシュ、トレヴィス、レタスなどお好みのサラダ用の葉、
薄切りの生ハム(パルマ産があれば尚よい)8枚、
イチジク12~15個、
バルサミコ酢 大さじ3、
くるみ油 大さじ1、
塩、コショウ

作り方
1. サラダ類を洗い水気を切る。イチジクの汚れを除き、皮の薄いものはそのまま、分厚いものは皮をむき、半分に切る。生ハムは細長く、くるくると巻き3つに切る。
2. ボウルにくるみ油とバルサミコ酢をかき混ぜ、塩、コショウし、サラダ類をそっと入れる。
3. フライパンを熱しバターを溶かし、イチジクをさっと焼く。
4. お皿に2のサラダ類、イチジク、生ハムを盛りつけ食卓へ!
レシピ
鴨のマグレ(胸肉)イチジク風味
材料
桃といちご、マスカルポーネのムース 【4人分】
鴨のマグレ(胸肉)2枚、
イチジク15個、
バター20g、
ローズマリー、
バルサミコ酢、
塩、
コショウ

作り方
1. マグレの表面に包丁で切り込みを入れる。フライパンを熱し、マグレの皮を下にむけ、弱火で約15分グリルする。塩、コショウをふりかけ味を整える。
2. その間に、イチジクの準備をしましょう。イチジクは汚れを取り除き、半分に切る。別のフライパンにバターを熱し、そっとイチジクを入れ、塩、コショウ、ローズマリーで味を整え、約10分焼く。
3. 1のフライパンの余分な油を取りのぞく。ひっくり返し、肉の部分を5分ソテーし、バルサミコ酢をかけまわす。
4. 火を止め、そのまま約2分フライパンで馴染ませる。大皿にマグレを盛りつけ、イチジクを周囲に飾り、ローズマリーを散らす。
レシピ
イチジクのタルト
材料
フレンチトースト、桃のローストのせ 市販のタルト生地(Pâte sablée)※

アーモンドクリーム:
バター80g、
アーモンドプードル80g、
グラニュー糖75g、
卵1個、
ラム酒

作り方
1. タルト生地を型に敷きこみ、フォークで穴を開け、使うまで冷蔵庫で休ませる。
2. オーブンを180℃に点火。生地の上にパラフィン紙をしき、重しをおいて約10分空焼ききする。次に重しをのぞいて5分焼き、オーブンから取り出し冷ましておく。
3. アーモンドクリームを作る。クリーム状にしたバターにグラニュー糖を加え、泡立て器でよく混ぜ合わせる。アーモンドプードルを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。溶き卵を3~4回に分けて加え、ラム酒でアクセントをつけ、冷蔵庫で休ませる。
4. 3のタルト生地にクリームを流し込み、半分に切ったイチジクを敷きつめる。170℃に熱したオーブンで約40分焼く。こんがり焼き色がついたら、ピスタチオを散らし彩りに花を添える。

※ホームメードのタルト生地を作るなら…
材料:小麦粉150g、バター75g、粉砂糖45g、卵1個、バニラオイル
1. 小麦粉をふるっておく。
2. ボールに室温で柔らかくしたバターと粉砂糖をいれ、白っぽくなるまで混ぜ合わせる。溶き卵を3~4回に分けて少しずつ入れ、バニラオイルを加える。
3. 小麦粉をあわせ、全体にさっくりと混ぜる。生地全体がむらなく混ざったら一つにまとめ、ラップをして約3時間、冷蔵庫に休ませておく。