フランス・市場物語

春の緑野菜

グリンピース
さやいんげん
グリーンアスパラ
そらまめ
 
春がきた!ゆるやかな日差しの下、マロニエには真っ白な花が咲きはじめた。市場にはソラマメ、グリンピース、エンドウ豆、さやいんげん、アスパラガス、新じゃが、セルフイユ、シブレット、ミントなど、今朝とれたばかりの野菜が山積みにされる。こんな季節は、朝市の買出しが楽しい。
パリ市内には約62の朝市(露天市)のほか、常設の屋根つき市場やグルメストリートがある。オーガニック製品のずらっと並ぶラスパイユ、自由でいかにもパリらしい雰囲気のバスチーユ、パリ西部の人気シェフが足繁く通うオートイユ、ボボ(ブルジョワ・ボヘミアン)の生息地アンファン・ルージュetc。
パリを舞台にした映画でも、朝市の魅力が再発見できる。セドリック・クラピッシュのパリ人間図鑑『パリ』のベルヴィル、エリック・ロメールの短篇集『パリのランデブー』のエドガー・キネ、年齢を感じさせない女優の代表、ジュリエット・ビノシュ主演の『トリコロール・青の愛』のムフタール通り、監督本人もここで暮らすアニエス・ヴァルダのダゲール通りetc。
話がそれてしまった。春らしい緑野菜を使って、彩りゆたかな料理を作ってみよう。新カブ、グリンピース、グリーンアスパラなど春野菜と仔羊を煮込んだ「ナヴァラン」は、春一番の代表料理。トマトの酸味が効いていて、羊特有の臭みを感じさせない。おもてなし料理に、ぜひマスターしたい。
レシピ
グリーンピースのクリームスープ、ベーコンのせ
材料
グリーンピースのクリームスープ、ベーコンのせ 【4人分】
グリンピース300g、
ブイヨンの素1/2、
水400cc、
生クリーム100cc、
ベーコン100g、
シブレット(あさつき)大さじ1、
塩、コショウ

作り方
1. グリーンピースはさやから取りだす。鍋に水、ブイヨンの素を入れ沸騰したら、グリンピースがやわらかくなるまで、約15分煮る。
2. ハンドミキサーでクリーム状にし、生クリームを加え、塩、コショウはお好みで、味をととのえる。
3. ベーコンをフライパンでカリカリになるまで炒める。
4. グリーンピースのクリームスープを器に盛り、ベーコンと刻んだシブレットをふりかける。
レシピ
ソラマメとマッシュルームのサラダ
材料
ソラマメとマッシュルームのサラダ 【4人分】
ソラマメ(さやからだして)300g、
マッシュルーム100g、
レモン汁1個分、
パルメザンチーズ(できれば塊)30g

ドレッシング:
オリーブオイル大さじ2、
塩小さじ1、黒コショウ


作り方
1. ソラマメはサヤから取りだし、沸騰したお湯で30秒ゆでる。粗熱がとれたら、薄皮をむいて中身を取りだす。
2. マッシュルームは石づきをとり、薄切りにする。ボウルに入れて、レモン汁の半量とあえる。
3. パルメザンチーズを削る。
4. ドレッシングの材料を混ぜ合わせ、残りのレモン汁を加え、すべての材料をさっとあえる。

※フレッシュなソラマメは、固めに茹でたほうがおいしい。塩とチーズの塩分、挽きたての黒コショウが、ほんのり甘いソラマメと好相性。パルメザンチーズの代わりにペコリーノチーズを使っても風味がいい。
レシピ
春野菜と仔羊の煮込み(ナヴァラン)
材料
春野菜と仔羊の煮込み(ナヴァラン) 【4人分】
仔羊肩肉(骨なし)1kg、
新小たまねぎ1房(約10個)、カブ4個、
にんじん3本、グリーンアスパラガス1束、
グリーンピース(さやから出して)200g、
新じゃがいも300g、完熟トマト2個、
にんにく2片、チキンブイヨン600cc、
小麦粉大さじ1、オリーブオイル大さじ2、
ブーケガルニ1束、パセリ、塩、コショウ
作り方
1. 仔羊は食べやすい大きさに切り、塩、コショウする。新たまねぎは皮をむき薄切りに。
2. 厚手の鍋にオリーブオイル、仔羊を入れ、両面を軽く焼き、玉ねぎを加える。約5分、こんがり色づくまで炒める。余分な脂を除き、小麦粉をふりかけてなじませ、チキンブイヨンを注ぐ。
3. 湯むきしたトマトを小さく刻み、にんにくは皮をむいてみじん切りに。2の鍋に入れ、ブーケガルニも加えて塩、コショウする。フタをしてコトコト煮込む(全体で約45分)。
4. その間に、ニンジン、カブ、ジャガイモの皮をむき、鍋に加える。
5. 先のかたい部分を切ったアスパラガス、さやから出したグリーンピースを最後に、加え柔らかくなるまでゆっくり煮る。きざみパセリを散らして出来上がり。

※春は羊がやわらかく、一年で一番おいしくなる季節。春野菜をたっぷり使った仔羊の煮込み「ナヴァラン」は、トマト味が効いた、さっぱりとした味わいのビストロ料理の定番だ。羊特有の臭みがなく食べやすい。しみじみとした素材の味を楽しもう。