フランスのニュース

ヘビに注意
2009-05-28
ここ2、3日は曇り空のパリですが、あすから週末にかけては晴れるという予報が出ております。初夏の公園でピクニックなんて計画するのもよろしいかと。
パリでオススメの公園はビュットショーモンです。およそ25ヘクタールでヴィレット、チュイルリに次いでパリ市内で3番目に広い公園。ナポレオン3世がセーヌ県知事オスマンに命じて造らせたというから由緒アリ。パリのはずれ19区という立地のせいか、観光客はあまり見かけず地元民の憩いの場といったおもむき。高さ30mの岩山がそびえ、池や滝、洞窟(すべて人工ですが)もあって、ちょっとした観光気分を味わえる。
オススメしておきながら何ですが、そのビュットショーモン公園に先週末ヘビが出現。体長1.4メートルのニシキヘビ。胴が太いのでトグロを巻くとボールのようになることから「ボールニシキヘビ」と呼ばれる種類だそうです。
このボールニシキヘビ、本来はアフリカ生息。おとなしいのでペットとして人気があり、このヘビもおそらくペットとして飼われていたものが公園に捨てられたのではないかと見られている。毒はなく、攻撃性も少ないとはいうが、芝生に寝転んでいて急にヘビが現れたらビックリしますな。発見者はあわてて警察に通報したそうです。そして困った警察は消防に連絡。都会人はヘビ一匹で大騒ぎです。
悪趣味雑誌、回収へ?
2009-05-22
先月からニュースでさかんにとりあげられている「ハリミ事件」とは何でありましょうか。3年前に起きた世にもむごい事件の裁判が行われているのです。2006年1月のある日、パリのヴォルテール駅に近い携帯電話ショップでのこと。若い女が店を訪れ、新しい携帯電話を買いたいと店員のイラン・ハリミさん(当時23歳)に相談をもちかけた。
閉店間際ということで、女はまた来ると言ってハリミさんの携帯番号を聞き、ハリミさんはホイホイと教えてしまう。翌日ハリミさんの電話にその女から電話。会いたいと言われ、ハリミさんはホイホイと待ち合わせしてしまう。ま、23歳の健康な男性なら誰もがすることでしょうねえ。しかしその日からハリミさんは行方不明に...。
そして3週間後、ハリミさんはパリ郊外の線路脇で瀕死の状態で見つかり、病院に運ばれたが死亡した。その身体には、火傷、打撲、カッターによる切り傷など、無数の外傷が見られ、残虐なリンチを受けたものと判明。ユスフ・フォファナなる札付きの凶悪人物が率いるギャング団の犯行だった。
フォファナらは、ユダヤ人(モロッコ系のユダヤ教徒)であるハリミさんの家にカネがあるだろうと目をつけ、身代金を奪う目的で誘拐したのだった。ギャング団は3週間にわたりハリミさんをリンチする一方で、家族に600回以上も電話をかけ、身代金を要求するとともに暴言を浴びせつづけた。残忍さに加え、身代金目的だけではないユダヤ人に対する憎悪が感じられる事件として、事件は大きな波紋を呼んだ。
このまれに見る凶悪犯罪の裁判中に、あろうことかゴシップ雑誌の「ショック」が、顔をガムテープでぐるぐる巻きにされ、こめかみに銃を突きつけられたハリミさんの写真を6月号の表紙に掲載した。
ハリミさんの遺族は、雑誌の回収を求めて裁判所に訴え、20日中に裁定が下される見通し。日本と違って表現の自由が確立しているフランスでは、この手の回収が実際に行なわれるのは非常にまれ。雑誌側は表現の自由をタテに「公衆の関心」に応えたものと主張しているが、公衆の関心たって、しょせんはノゾキ趣味、まだ癒えない遺族の心の傷に塩をすり込む悪趣味な行為ではある。それでも見たいという鬼畜なアナタ、売店に駆け込むのは恥ずかしいでしょうし、もう出ちゃったんだからしょうがないってなワケでホレ、画像。せめて凶悪犯罪に憎悪を燃やし、ハリミさんのご冥福を祈ってください...。

choc

あなたの隣に殺人鬼
2009-05-15
1980年...。キミはどこで何をしていたの? 代表的なセリフが「アー、ウー」という非常にレアな総理大臣、大平正芳が在職中に亡くなったのがこの年。亡くなったといえば、つい最近昇天した忌野清志郎のRCサクセションのヒット曲「雨上がりの夜空に」もこの年か。ヒット曲でいうと、クリスタルキング「大都会」、ロス・インディオス&シルビア「別れても好きな人」、田原トシちゃんが「哀愁でいと」でデビュー、事務所のセンパイ、ヒロミ・ゴーは「How manyいい顔」、そのヒロミと紅白問題でもめたジュリーは「Tokio」。漫才ブーム、王貞治引退、川崎の予備校生が金属バットで両親撲殺、ジョン・レノン殺害。等々、かなり昔の話ですねえ。
しかしこの年の3月11日、パリ郊外エッソンヌ県の国道20号線沿いにある給水塔に死体となってぶら下げられているのが見つかった17歳の少女、ミッシェル嬢の遺族にとっては、まるで昨日のことのように感じられるに違いない。それと同時にその後の29年が長く重苦しい悪夢の年月であったこともまた想像にかたくない。竹の子族として原宿で踊っていたヒロくんこと沖田浩之も17歳でした...。
これが「国道20号線少女連続強姦殺人」のはじまり。その後この年の12月25日(クリスマス!)にシルヴィ嬢、2年後の7月14日(革命記念日!)にクリスチーヌ嬢、1983年の8月7日にパスカル嬢が死体で見つかった。共通点は被害者が若い女性であったこと、アルパジョンとエタンプの境にあるパリ郊外国道20号線沿いで起こったこと、死体がすべて全裸であったこと...。
当時犯人は、パリ郊外で連続強姦魔として逮捕されたミッシェル・フルニレではないかと疑われた。しかし証拠がなく、他の容疑者も浮かんでは消え、事件は迷宮入り(その後フルニレは1987年に出獄。2003年に再び逮捕されるまでに、フランスやベルギーで少なくとも9人の少女を殺害した)。
しかし事件発生から29年後のいまになって、有力な“容疑者”が浮かび上がった。警察は前科者のDNAをファイルしているが、その中からクリスチーヌ嬢の殺害現場近くに落ちていたティッシュに残されたDNAと一致するものが発見されたのだった。“容疑者”は現在50代。当時は何度か警察に世話になったことのある20代のヨタ者だったという。もしこの男が犯人だったとしたら...、4人のうら若き女性を惨殺した凶悪犯が四半世紀以上も社会で普通に暮らしていたことになる。そのうえもしこの男が犯人だったとしても...、これからも素知らぬ顔で普通の生活をつづけることができる。もういまとなっては時効なのだ。
フランスでは殺人事件の時効は10年。今回の発見で、刑法の規定に論議が起こるのは必至だ。数年前にもこの同じ問題が論議になった。ほかでもないミッシェル・フルニレや、もうひとりの連続殺人鬼エミール・ルイが逮捕されたときだ。
戦慄!深夜バス暴行シーンがネット流出の怪
2009-04-08
暖かくなり、日が長くなって夜遊びに出かけたくなる、まあヤングにとってはそんな季節の到来と言えましょう。おカネに不自由するヤングは終電を逃したらタクシーってワケにもいかず、テクシー(徒歩のことですヨ、お若い方)か深夜バス。でも深夜バスってコワイんじゃない?というアナタ、最近は防犯カメラも設置してあり安心...、とされています。
ところが、こんなカメラなんていざとなったら気休め程度、なんて心配したくなるような映像がネットで流れ、話題となっております。昨年の12月7日、パリ17区を走る深夜バス車内の映像。移民系与太者風ヤングのグループが、白人のプチブル風ヤングを床に倒し、よってたかって蹴りを入れ、財布を奪うという戦慄のシーンであります。
これがフランス版YouTubeのDailyMotionなどさまざまな動画サイトやブログにアップされた。しかしコレ、誰かが撮影したものではなく、どう見ても防犯カメラの映像なんですよねー。で、警察が調査に乗り出したところ、やはり防犯カメラの映像が流出したものだったと判明。出所はやはり警察内部だった! 警官ひとりが8日に逮捕され取り調べを受けている。背後には、移民のイメージを悪化させようとする極右組織がからんでいる、との見方もある。与太者もコワイが、それを排斥する極右もコワイ。深夜バスもコワイが、防犯カメラでつねに見張られている社会もコワイ。
究極の玉の輿に乗りたいアナタへ
2009-03-12
間もなくホワイトデー。未婚の女子にアホな質問をさせていただきたいのだが、相手を選べるとしたら、カネのないジャニーズ顔と不細工な大金持ち、どっちがいいかね?
ジャニーズといえば、アイドルグループの先駆け「フォーリーブス」のメンバー、ター坊こと青山孝氏が亡くなったばかりですな。金持ちといえば、米経済誌「フォーブス」の世界長者番付が発表となりましたな。
株価暴落のせいで資産を減らした億万長者が多い中、ビル・ゲイツがトップに返り咲き。日本のトップはユニクロの社長が76位。フランスでは、ランキングの常連ベルナール・アルノーがトップ。言わずと知れたLVMHグループの総帥であります。60歳、既婚(バツイチ)。不細工な大金持ち、を選んだアナタは、息子のアントワーヌ(31)のほうにチャンスを賭けてみてください。
ついでにそんなアナタのために今回の世界長者番付の中で、“独身者”を探しますと、まずは前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ。通信会社ブルームバーグの親玉です。67歳。1993年に離婚して以来独身でございます。つづいてロシア一の富豪、ミハイル・プロホロフ、43歳。なかなかさわやかなルックスの未婚男性ですが、売春組織とのつながりで逮捕歴あり。お次はブラジルのエイケ・バティスタ、52歳。バツイチで離婚相手はプレイボーイの元表紙モデル。アジアにもおりますよ、独身の億万長者。香港のジョセフ・ラウ氏、57歳。顔のボツボツなんて気にしない、という方はどうぞ。1機30億円以上もするプライベート・ジェットを3機もおもちです。
ちなみに、億万長者の写真を眺めつつ、どういうわけか億万長者には薄毛さんが少ない、という非常に興味深い事実を発見するに至りました。
フランス人は睡眠不足?
2009-03-10
だんだん日が長くなってまいりましたな。以前も触れた記憶がありますが、イソップの有名な『アリとキリギリス』、日本人にとっては勤勉なアリが報われ、怠け者のキリギリスがあとで痛い目に遭う、という解釈が一般的ですが、フランスではラフォンテーヌがイソップ寓話をもとに書き換えた『アリとセミ』で、アリは働くことしか能がなく、人情(虫にも情けがあるとして)を欠くイヤなヤツという解釈をされがち。
そんなフランス人、やっぱりわれわれ日本人からすると、よく遊ぶわいと思わされることもしばしば。近所にあるバーでは、平日、週末を問わず、老若男女がワイワイ騒いでおる。店内禁煙になったものだから、スモーカーが外にたむろしてウルサイのだが、文句を言おうものなら「アリの日本人にゃわかるまい」ってな反応をされそうでコワイ。
夜まで遊ぶフランス人は、翌朝ちゃんと仕事に行っているのかな、とよけいな心配もしたくなり、いったいどのくらい睡眠をとっているのか、と興味もわくが、このたび国立睡眠研究所(INSV)というところが行なった調査によると、フランス人の平均睡眠時間は平日で6時間58分、週末7時間50分という結果が出た。なんだ、やっぱりけっこう寝てるわいという気もするが、35歳以上の回答者のうち6時間未満しか眠れない人が33%(平日、週末は17%)に達した。この人たちの55%は睡眠不足を感じていて、8〜9時間は眠りたいのだが、諸般の事情でそうもいかないらしい。全体的にいうと、フランス人の睡眠時間は年々短くなっているのだそうだ。
不眠の原因は、25〜35歳だと仕事にともなう精神的なストレスが多い。また生活の「電化」に伴い、チカチカ点滅する器具(コンピューターや電話、デジタル時計など)も安眠を妨げる原因。ぐっすり眠るには、夕食を軽くして夜間の過度な運動は避け、部屋を真っ暗にし、室温は18度前後がよいとのこと。
ちなみにINSVは9年前から3月18日を「全国睡眠の日」に定め、睡眠の重要性を訴えるキャンペーンを実施している。3月18日といえば、小池朝雄、フランク永井、横山やすしなどイカす方々の誕生日だが、みなさん永眠しております。ちなみにちょうど20年前のこの日は、エジプト・クフ王のピラミッドからミイラが発見された。ミイラになった方にとっては4400年の眠りを覚まされた日です。
ハト婆さんの立ち退き問題
2009-03-05
犬も歩けば棒に当たるといいますが、パリを歩けば犬の糞、というくらい道に放置された犬のウンチが有名。ところがこれも、飼い主の意識向上か行政の努力(一部区域ではウンチ放置が見つかると罰金)か、十年ほど前に比べればだいぶマシになっている。
で、もうひとつ憤慨の的になるフン害といえばハトですな。これもパリ市は努力していて、公園にでっかい巣箱をおっ建て、ここに集めちゃう。そして定期的に係員が巣箱に入り込み、生んだ卵をゆすってヒナが生まれないようにするのだそうです。こんな仕事を日課とする地方公務員もいるのですね。
ですが、困ったことにハトをわざわざおびき寄せる人たちもいる。たいていは独り暮らしの寂しいご老人。あまったパンをアパートの軒先にばらまき、自分を慕うかのように(お慕いしているのはパン屑なのですが)集まってくるハトたちを愛おしく思うのでしょうな。
そんな数多くいるハトばあさんのひとり、フランソワーズ嬢、74歳。パリ郊外サン・クルーの集合住宅にお住まい。他の住人はもちろん激しく抗議。で、ばあさんも「ハトへの餌やりはやめます」と念書を書かされた。これが2年以上前。
しかしフランソワーズ嬢、クルッポー、クルッポーとエサをねだっては集まってくるハトを放っておけず、ついついパン屑を与えてしまう。自分を目の敵にする隣人よりはよっぽど近い存在なのかも。
ついに住人も腹に据えかね、署名を集めて裁判所に提出。裁判所は「集合住宅の共有スペースを衛生的かつ平穏に使用する」という約定に反していると判断し、フランソワーズ嬢に賃貸契約の解除を通告した。
寒い冬の間は立ち退きを強制しないという温情措置がとられていたが、ついにそれも3月15日をもって期限を迎える。新たな引っ越し先も世話してもらえるなど、いちおう表面上は人道的な対応をしているのだが、新居でも同じ騒ぎを繰り返す可能性は十分ありますな。そして同様のトラブルは、フランソワーズ嬢に限ったことではないハズ。頭を痛めるお役所の一室では、いっそのことハト好きの人々だけが集まるアパートを建てたらどうか(ハト派)、いや手っとり早くハトを地上から殲滅すべし(タカ派)、なんて議論がひそかに行なわれていないとも限らない。平和の象徴ハトをめぐる戦争は続きそうです。
爆弾入りヌテッラ
2009-03-04
バレンタインデーなんか関係なしに年がら年中、大量のチョコを消費するフランス人。なんたって朝ゴハンからチョコレートです。ショコラを飲み、パンにチョコレートスプレッドを塗って食べる、なんてべつにめずらしいことではありません。
そのチョコレートスプレッドの代表格がヌテッラ。イタリア産で日本ではキューピーから「ヌテラ」の名前で発売。フランスではニュテラと発音しますが、また塗ってら、っていうくらいの人気商品で実にチョコレートスプレッド市場の9割を占め、ほとんど一般名詞化している。
クレープ屋に行けば「ニュテラ・クレープ」があるのはもちろんだが、なんとパリで人気の「スシ・プラネット」というチェーン店には「ニュテラ巻き」まで登場。ううむ、ゴハンにチョコはさすがにチョット...。
このヌテッラ、400g入りが一般サイズ。ところがクリスマス・シーズンになると、3キロ入りの特大ポットが発売になり、お茶の間を大爆笑(オトナ)と大歓声(チビッコ)で盛り上げてくれるのだが、先日モルビアン県のとあるスーパーでは、825g入りのお徳用サイズが売り出され、男性客がさっそく購入。で2日後にフタを開けてみると、なんと手製の爆弾が入っておった。警察が調べたところ、実際には爆発する可能性のない“ニセ爆弾”。しかしたんなるイタズラでなさそうなのは、この事件を「マジメにとるように」という警察へのメッセージが付けられていたこと。
さらに1月には、大手スーパーチェーン「カルフール」のいくつかの店内で、「80万ユーロ用意しろ」と書かれたドクロマーク入りの名刺が見つかったことも判明。今回の事件と関係があるかどうかはまだわかっていない。
政治家を相次ぎ襲う実弾入り脅迫状
2009-03-03
いやーモウ3月。きょうはひな祭ですねえ。最近のお子さんの中には幼鳥をお祭りする日だと思っているのがいるとかいないとか、いないらしいですけど。でもこの時代、人形屋さんはだいじょうぶなのでしょうか。顔が命のほうが吉徳、家紋を入れるのが久月、コマーシャルはまだ森光子かなー、もう代替わりかなー。
世間はひな祭よりもホワイトデーでしょうねえ。もちろんフランスには存在しません。男も女もバレンタインデーにプレゼントを交換し合ってオシマイ。1ヶ月先に答えを待つ、なんて悠長なことはしませんわ。だいたいバレンタインデーなんて、オンナがオトコにチョコッとあげて、1ヶ月後にタップリお返しを、なんて目論む謀略じみたイベント、なんてのはとっくの昔にバレてんですがな。しかしホワイ? なぜホワイトデーというネーミングなのか。チョコが黒だから白なのか? 男女関係もこの1ヶ月の間に白黒ハッキリつけようじゃないか、ってことなのか?

で、本題に入って、そんな中フランスではですねー、愛の告白ならぬ死の脅迫が世の中を震撼とさせております。2月末にミッシェル・アリヨ=マリ内相、ラシダ・ダチ法相というふたりの女大臣が相次いで「殺すゾ」という内容の手紙を受け取った。たんなるイタズラですまないのは、両方とも実弾が同封されていたこと。
さらに、与党UMPの元重鎮、シラク前大統領(薄毛)の懐刀といわれたアラン・ジュペ元首相(薄毛、ボルドー市長)、同じくUMPのクデール上院議員(ベジエ市長)、ジャック・ブラン上院議員(ラカルヌルグ市長)も前後して同様の脅迫状を受け取っていることがわかった。
この5人にはあまり表立った共通項が見つからず、狙いが何なのかいまひとつ判然としない。警察は頭のおかしなヒトの犯行、という線で捜査をしている。

ちなみに被害者の中でもっともメディアにおけるお騒がせ度が高いのはダチ法相。サルコジのダチとして41歳という若さで入閣し、サルコジの大統領当選後のプチ・バカンスにはサルコジ夫婦(といっても事実上崩壊していたが)に同行し、大統領とボート遊びまでしちゃっていたというから、こりゃぜったいダチ以上、と噂された。
で、在任中にお腹がおっきくなっちゃって、未婚のまま母に。父親はサルコジ、という説もあったが、スペインのサパテロ首相、という説が有力視された。どういうふうにつながるんだよ、政界って!?
夜の政界ではブイブイいわせるダチ法相ですが、法曹界からはブーイング。法相としての能力に疑問符をつけられたまま、6月の欧州議会選に立候補することになって、大臣は辞職する見通し。もし犯人が「頭のおかしなヒト」でないとしたら、本命はこの方? 何しろ一時は裁判所関係の職員がボイコットをしたくらいで、いちばん怨みを買ってそう。だとしたら、あとは撹乱のためのダミーか?
なーんてシロウトがいくら想像してみてもとうてい及ばないブラックな世界ですから、あとはブラックな風刺新聞、カナール・アンシェネ(週刊、あした発売です)あたりに「噂の真相」に迫っていただきたいところ。いずれにせよ、身に覚えのない被害者には、ホワイ?と頭が真っ白になりそうな事件ですが、まー政治家なんかやってると身に覚えがない、なんてことはないのでしょうねえ。
アート界は不況知らず?
2009-02-24
もうすぐ春じゃし(といっても4月までは寒い日がつづくんだよなあ)景気のイイ話でもせんと。
パリでは、昨年6月にこの世を去ったイヴ・サンローラン氏が生前集めた美術品の数々がオークションにかけられ、話題となっております。
先週末には、オークションの会場でもあるグラン・パレでその品物およそ700点を一般公開、土日の2日間だけで2万5000人を集める大盛況だった。しかしグラン・パレといやあ、入場に時間がかかるので有名な場所。貴重なお宝を見るのに寒空の下4時間も並んだってんですから、みなさんガマン強いですな。
で、昨日23日からいよいよ競売が開始。カタログだけでも1800ページ、重さ10キロもあるってんだからまさに「世紀のオークション」。1500人の愛好家が詰めかけ、次々に高価な品物を落札したという。初日だけで落札額は2億615万ユーロ。およそ252億円、というからもっているヒトはもってるんですねえ。最高額は巨匠マティスの「カッコーと青とピンクのじゅうたん」(っての? 日本語タイトルは不明)に付けた3590万ユーロ。評価額は1200〜1800万ユーロというから、お祭り気分でノリノリになったお金持ちがいたのでしょうか。
オークションは、あす25日まで開催。美術品以外に、YSL(ヤクルト・スワローズではありません)の服やアクセサリーも出品されるというので、こちらは一般人にも手が届きそう。
しかし、50年かけてせっせとお宝を蒐集しても、死んだらそれでオシマイ、バラバラに売られていくのですねえ。
海外旅行の注意点
2009-02-20
国外にいるとあまりピンときませんが、日本は未曾有(最近はミゾユーと読むらしい)の不景気ってんでだいぶピリピリしているようですな。で、財務大臣もウィ〜、コレが飲まずにいられますかってんだ、てな事態になったようで。
不名誉なニュースはフランスでも大々的に報じられましたよ、「飲むか、財務を導くか、ナカガワが選択」(リベラシオン紙)なんて見出し付きで。 会見のあとに大臣が観光したという聖地バチカンでは乱れていなかったことを祈ります。
しかし海外における日本人“旅行者”はおおむね好評。旅行予約サイト「エクスペディア」が欧州12カ国のホテル業者1万5000人を対象に行なった調査によると、もっとも歓迎される海外旅行客は日本人。2位のアメリカ人(11ポイント)を大きく引き離して33ポイントで堂々トップ。お行儀がよく、慎み深いのが評価されています。ちなみに最下位は...フランス人! 尊大で文句が多いと悪評で、ロシア人、中国人、インド人を引き離して見事ワースト旅行者(マイナス14ポイント)に選ばれました。
日本のみなさん、不景気不景気と騒がずに、さあ、大手を振って春休みは海外で過ごしてください。幸い、円高、燃油サーチャージ引き下げと、海外旅行にはもってこいの状況ではありませんか。ところで空港には2時間前到着をお忘れなく。でないと、こんな目(動画)にあうことも。せっかく楽しみにしていた旅行も台無し。念のためこの方は日本のオバチャンではありません。しかしコレ、誰がどういうつもりで撮影したんでしょうか?

麻薬犬、ガンで逝く
2009-02-02
正月が来たと思ったら、旧正月も過ぎたて、もう2月か。月日は容赦なく過ぎていくものですねえ。きょう2月2日はセックス・ピストルズの元ベーシストで英国パンクの象徴的存在、シド・ヴィシャスことジョン・サイモン・リッチーが21歳で死んでから丸30年。パンクロッカーらしくドラッグの過剰摂取でした。生きていれば51歳のオヤジか。
話かわって2月といえば、オヤジたちもソワソワするバレンタインデー。あちこちでチョコレートの宣伝を目にする時期。チョコの王様といえば何たってトリュフざんすね。トリュフという呼び名はもちろん、世界三大珍味のひとつとされる高級食材、セイヨウショウロというキノコに似せたところから来ている。ではこのトリュフというフランス語、ワンちゃんの鼻面の意味もあるのはご存知か。そういや、あのカワユイ鼻、トリュフに似てますねえ。
シド・ヴィシャスを生んだお隣の英国では、このトリュフのガンに罹って死んだワンちゃんが話題になっております。獣医によると、鼻のガンは犬に発生するガンの1〜2%にしか満たない非常にまれなケース。ガンになった原因はシドと同じくドラッグ。ブリタニー種で享年9歳のこのワンちゃん、警察の麻薬犬だったというから殉職ですな。人間をドラッグの魔の手から守るべく、来る日も来る日もコカインだの何だのを嗅がされて、ついに商売道具のお鼻がガンに冒されたというのだから不憫です。
どうなる木曜日のスト
2009-01-28
あす29日、フランスは「ブラック・サーズデー」を迎えるとか。労組の呼びかけで、公共交通機関、郵便局、フランス・テレコム、学校、病院、EDF(電力)、GDFスエズ(ガス)、銀行、自動車メーカーなどでストが予定されている。とくに交通機関では、全国137の主要都市のうち、77都市でダイヤの乱れが予想される。パリの地下鉄は、例の「最低限サービス」の導入で、悪くても3本に1本は運行する見通し。
ストといえば、1995年11月から12月にかけて1ヶ月近く交通機関が完全にマヒしたのを最後に、毎年あるとはいうものの、小規模にとどまっている。最近では、3年前に当時のドビルパン政権が発表した労働市場改革案に反対して、100万人規模のデモがあったのがもっとも大きな動き。今回はそれに匹敵しそうだという。
で、何のためのストなのよ、って思うわな。今回のストおよびデモは、どうやらとくに「〜に反対ッ!」という大きなお題目があるわけではなく、サルコジの治世になって1年7ヶ月、「働けば働くほど豊かになるって言ってたけどオイオイ」って感じでいっこうによくならない生活水準の改善を迫る機会になるようだ。いわば「ストのためのスト」、サルコジ軍団および経営者たちに、全体的な不満をぶつけ、市民、労働者の言い分を主張するのが目的であるらしい。
とはいえ、世は世界的な不況のど真ん中。フランスでもクビ切りが進行しております。統一したスローガンがなくとも、労働者の危機感は共有されている。街頭に繰り出す人々の姿を見て、そういやオレだって、と意識を新たにする市民もいるかも知れない。デモに乗じて、ただたんに暴れる与太者が出てくるのも常。「何かしなくては」という人が集まると、何か起こらないとも限りません。って何を期待しているの、団塊世代のオトウサン。
シラク、飼い犬にかまれる
2009-01-27
2日前の日曜日、日本は大相撲の千秋楽がひさびさに盛り上がったようですな。なんたって三場所連続の休場で崖っぷちに立たされながら全勝の朝青龍、1敗で追う白鵬の横綱対決。本割は白鵬が制し、勝ち星が並んだ優勝決定戦では朝青龍が雪辱を果たして復活V。人気凋落に悩む相撲協会にとってはまさに願ってもない展開でしたな。
この模様が数時間後にはネットの動画サイトにアップされるという、海外にいる相撲ファンにしたらありがたい時代。「ブルー・ドラゴン対ホワイト・フェニックス」(なるほど)などというタイトルの動画もありました。フランス一の熱心な相撲ファン、シラク前大統領(薄毛)もYouTubeをチェックするのかな。それともNHKの生中継を見られるような設備を整えているのでしょうか。
そのシラク氏が先週フランスでも話題に。政治の舞台からほとんど姿を消したシラクさんが久々に浴びたスポットライト。それもSumo関連の話題だった。といっても初場所の朝青龍云々ではなく、愛犬「スモウ」のこと。相撲マニアのシラク氏が飼い犬のマルチーズに「スモウ」と名付けたのは有名だが、このスモウくんがご主人にかみついたんだと。シラク夫人が週刊誌「VSD」に「ドラマチックな事件」として打ち明けている。スモウくんは最近元気がなくて、抗鬱剤を投与されていたとか。幸い大事には至らなかったということで...ケガなくて(毛がなくて)ヨカッタネというオチです。なんか文句ある?
サルコジの健康法
2009-01-22
米国ではついに新大統領が誕生。しかしタイヘンな時代の大統領、ブッシュ前政権の負の遺産の清算やら、やることがたくさんありそうですねえ。さて大西洋をはさんだフランスはというと、こちらも「変革」をうたい文句に大統領に就任したサルコジの治世になって1年7ヶ月。相変わらずあちこちせわしなく動き回り、そのシゴト内容はともかく、精力的に誰よりも多く働いているのはたしかなようです。
しかしあのエネルギーはいったいどこから来るのか? この疑問に、雑誌「ELLE」で答えたのが元エアロビ・チャンピオンのジュリー・アンペリアリ嬢。この方、過去に出産後のカーラ・ブルーニのフィジカル・トレーナーを務めた縁で、その夫となったサルコジ大統領の身体の面倒も見るようになったそうです。
で、サルコジ夫妻の健康法は「テクトニック」。何やそれは、というワケで調べてみましたよ。ウェブ上で画像を発見したので見てみると、なんと、テクノ・ミュージックに合わせて、ヤングがクネクネと激しく踊っているではないか! まさか、あのサルコがコレを、ウゥ、気持ちワリ。と思ったらこちらは「Tecktonik」。サルコジはんが実践しているには「tectonic」だそうで、うーん、まぎらわしい。
エアロビ・コーチはtectonicについて、身体を建物にたとえて説明している。肩を天井、腹筋、背筋、側近を四方の壁として、床となる「会陰部」を鍛える運動だそうだ。会陰部って要するにおマタの間、もうちょっと品よく説明すると骨盤の出口ってことになります。こんなトコを鍛えているのか、あの夫婦は! 具体的には、肩をまっすぐにし、足を開いて立ち、ヘソに力を入れて腹式呼吸を繰り返すんだそうだ。これとジョギングが大統領の健康維持の日課だとか。
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