フランスのニュース

ユーロ2008開幕:オジサン選手ガンバレ
2008-06-10
いよいよはじまりました、サッカー欧州選手権ユーロ2008。サッカーの本場ヨーロッパの熾烈な予選を勝ち抜いた強豪14カ国の代表と、開催国スイス、オーストリアを加えた16チームで争われる大会であります。
前回、ジダン(薄毛)率いるフランスは、準々決勝で伏兵ギリシャを前に敗退。同じく準々決勝で強豪のイタリア、スペイン、イングランド、ドイツがすべて姿を消すという展開となり、フランスに勝ったギリシャが優勝する意外な幕切れとなったのでした。そういや、ギリシャにはカツラニスなんていうステキな名前の選手がいたっけなー。
さてサッカーといえば、世代交代のハゲしい世界。ジダンをはじめ前回の大会に華をもたらした数々のスター選手たちもほとんど去り、新しいスターたちが続々と登場している。オトウサンとしては、髪にベタベタとジェルを塗りたくったようなヤングよりも、サッパリ、ツルツルにそりあげたオジサン選手を応援したいですな。
そのひとりがフランスの鉄人、リリアン・テュラム。35歳でオジサン呼ばわりされるのも酷だが、サッカーでは仕方がない。代表デビューから14年、試合数はなんと141試合。優勝した98年のW杯で、ディフェンスの選手ながら1試合に2得点と大活躍したことも記憶に新しい(よね?)。ゴールしたあとの選手はたいてい走り回って大騒ぎするのですが、この方、片膝をついて「考える人」のようなポーズをしていたなー。自分でも信じられなかったのでしょうか。それが実にカッコよかった。
9日の初戦・ルーマニア戦では、欧州選手権での出場試合数を15に伸ばし、ジダンらのもつ過去最多の記録を塗り替えた。この試合、0—0の引き分けで、メディアが「期待外れ」とケチョンケチョンに言っていますが…。このあと強豪オランダ、イタリアと撃破して、テュラムにケガなく(毛がないんですけど)フランスが決勝まで進み、記録が20の大台に達することを期待したい。
小人誘拐事件
2008-06-06
フランスはスイス国境に近いドゥー県にあるリュセーという小さな村での出来事。65歳の退職者が窃盗の容疑で警察に捕まった。何を盗んだのかといえば、ナント、フランスの家の庭でよく見かける小人の置物。白いあごヒゲを生やしてトンガリ帽をかぶったアレです。
男は近所の庭から小人の置物6体を盗み出し、バレないように色を塗り替え、自分の庭の芝生に飾っていた疑い。警察の調べを受けたこの男、名前を知らない誰かから買った、と容疑を否認しているが、すでに数ヶ月前にも同じような容疑で捕まっていた。ただしこのときは不起訴処分になっている。
ところで、この小人サン、フランス語ではナンですか。ナンですな。エッ、ナンですか。そうです、ナンです。というわけで庭の小人はナン・ド・ジャルダンというのですが、フランスの庭を飾る置物としては定番といってよいシロモノ。映画『アメリ』で世界を旅するナンが登場したのをご記憶でしょう。日本でいうタヌキの置物みたいなモンでしょうかって、あんなのを庭に置く人もまれか。
このナン盗難騒ぎ、フランスではけっこうよく聞く話なのです。ただ近所から盗んで自分の庭に置く、なんていうセコい話ではなく、「庭の小人解放戦線」という組織がおこなっている「政治的」(?)な活動。10年前あたりに小人の「解放闘争」を活発に展開し、一時はメンバー1700人、「解放」した小人の数は7800体にも達した。
映画「マラドーナ」が公開
2008-05-29
フランスで5月といえば初夏の風物詩、カンヌ映画祭ですな。エッ、もう終わっちゃったの? これはスンズレしました。いや、いくらフランスといったって、カンヌとパリじゃ南と北、あちらは快晴の空の下バカンスムードでも、でもこっちは薄曇りで仕事モード。テレビの向こうの別世界というのが大方の印象です。とくに今年は60回の節目を迎えた昨年より地味。作品も小粒がそろったという印象だった。グランプリ「パルム・ドール」の受賞作が21年ぶりのフランス映画、というのも地味な幕切れでありました。
開催期間中に話題となったのは、映画スターよりもマイク・タイソンやディエゴ・マラドーナといった、かつて世界王者に輝いた元スポーツ選手だった。タイソンは「ある視点部門」に出品されたドキュメンタリー映画『タイソン』をひっさげて赤絨毯に登場。ちなみにこのタイソン、監獄で毛沢東思想に共鳴し、二の腕に漢字で「毛」と入れ墨しちゃったんですよね。関係ないか。
もうひとりマラドーナの作品もドキュメンタリー。パルム・ドールを2度受賞した巨匠・クストリッツァ監督が撮った。フランスでは『Maradona par Kusturica』(クストリッツァによるマラドーナ)のタイトルで28日から公開。
ヒットしたモハメド・アリの映画の例を見ても、映画監督というのは頂点を極めた反逆児がお好みのようで。
この春フランスでいちばん話題のクルマ
2008-05-15
日本では、かつて日本テニス界の女王として君臨した伊達公子選手が11年ぶりに現役に復帰、37歳で大活躍して話題になっているそうですな。日本のテニスって若手の人材がいないんですねえ。
そうかと思うと、現在の女子テニス世界ランクキング1位のジュスティーヌ・エナン(ベルギー)が、わずか25歳で突然の引退表明。頂点に立ったまま去るというのは、たしかにカッコイイことではありますが…。
ただ世の中には、引き際を見極めそこなって、あるいは“現役”にしがみついて「老醜」をさらす人々のほうが圧倒的に多い。政治家なんてその典型か。フランスの極右政党「フロン・ナショナル」を率いるルペン党首(薄毛)も、かつてのカリスマ性をすっかり失いながら、もうすぐ80歳のいまもなお「まだワシはやれる」を貫いている。
しかしそのルペン氏、装甲仕様をほどこした黒塗りの「プジョー605」を売りに出しちゃったというから、昨年の総選挙での失敗がよほどこたえているらしい。
しかし売りに出した先がイーベイのオークション、というのは話題づくりのためなのか? 4月29日に1ユーロで出品されると、一時は1000万ユーロ(約16億円!)の値がつくまでフィーバーしたそうだ。もちろんほとんどがイタズラ。2度にわたって出品は取り下げられた。しかしその後、25件のオファーが「真剣」であると判断され、結局2万50ユーロ(約325万円)で落札された。
うーん、買ったヒトの狙いが知りたい。
フランス中西部で自爆テロ未遂?
2008-04-29
毎年1月に「国際マンガフェスティバル」が開かれるヨーロッパ有数のマンガ・シティ、アングレーム。フランスの中西部、ボルドーの近くにあります。ここで28日、マンガみたいな事件が起こった。
59歳の男が、30キロのダイナマイト、30リットルのガソリン、雷管、ロープ、そして拳銃まで携えた重装備で逮捕された。どう見てもテロリスト。ではそのターゲットは? アングレームといえば陸軍の駐屯地がある。軍に対決を挑む狂気のランボーなのか? と思ったら、このヒト、妻を寝取った相手を巻き添えにして自分も死ぬ覚悟だったとか。なんとも意識の低い自爆テロ。
しかし、30キロのダイナマイトなんてどこから入手したのでしょうか。それだけの熱意があれば、古女房なんてさっさとあきらめて、新しい女性と付き合うことなんていとも簡単な気がするのだが。こんな人物がいるとなると、不倫も命がけです。オトウサン、覚悟してください。
ゲンズブールの伝記映画
2008-04-28
もうすぐ5月。あの68年5月から40周年というわけですが、68年がポリティックな年だとしたら、69年は…? フランスでは誰もがエロティックな年と答えるでありましょう。
69という数字のイメージから『69年はエロの年』という曲をつくったのが故セルジュ・ゲンズブール。日本ではフレンチポップ好きや一部のマニアから熱烈な支持を受けながら一般にはそこまで知られていないが、フランスでは国民的歌手。多くの有名ミュージシャンに曲を提供したアーティストであり、挑発的な言動でメディアを騒がせたポップスターでもある。
そのゲンズブールの生涯を描いた映画がつくられる。マンガ家のジョアン・スファールという人が企画し、監督するという。
そしてこのたび、主役、つまりゲンズブール役の俳優が決定した。国立高等演劇学院出身で、現在イザベル・ユペールらとともに舞台に出演しているエリック・エルモスニーノ(Eric Elmosnino)がその人。全体の印象としてはあまり似てないが、無精髭、大きな目、大きめの鼻が共通項か。髪に隠れてよくは見えないが、耳もデカそう。
完成予定は「エロの年」からちょうど40年となる来年2009年。でもこのテの伝記物って、本人の強烈な個性や生き様を超えられなくて、たいていつまらないんですよねえ。
近未来の風景
2008-04-24
今年はフランスや日本などが学生や労働者の運動に揺れた1968年から40年。ちなみにきょう4月24日は、ちょうどその時代に新宿・花園神社境内の紅テントで「状況劇場」の公演を行った唐十郎さん(薄毛)の息子さん、大鶴義丹さんの40歳の誕生日。鴨のローストが有名なパリ・カルチェラタンの中華料理店「美麗華酒家」(ミラマ)には、彼に似た無愛想なウェイターがいるので要チェック、ってこんな話をするはずじゃなかったのだ…。
そう、1968年といえば、あの「2001年宇宙の旅」が公開された年。あの当時の未来が現在、というか過去になっているのだから、時のたつのは早い。新聞に2030年には…、などという話題が載っていたとしても、そう遠い未来の話ではないことに気づかされる。
で、ようやく本題。24日付のリベラシオン紙には、いまから「わずか」22年後の2030年に、ヨーロッパでは75歳以上の人口が現在より72%増になる、という記事が載っていた。いまでさえ独り暮らしのお年寄りが多いというのに、介護の問題はどうなるのだ、というワケ。ヨーロッパの高齢者(75歳以上)は、独り暮らしが多く、とくに女性では62%が家族と離れて暮らしている(男性は19%)。ほぼまったく身寄りがない老人も、女性19%、男性12%に達する。老人の孤立をいかに防ぐか、これからの社会の課題であります。
ネット婚、初夜に破局
2008-04-23
警察官が労務者に変装して張り込み捜査をしたり、麻薬の売人や娼婦に化けてオトリ捜査をしたり、というのは昔からある。ところが最近は、警察官が子供のフリをして小児性愛者を摘発する、なんて行為もあるようだ。
小児性愛事件が深刻なフランスでは、インターネットを通じて子供たちに近づこうとするヘンタイを発見すべく、子供向けの出会いサイトを見張っている刑事さんがいるらしい。怪しいヤツには、子供のフリをしてアプローチするわけだ。
子供を引っかけようと子供になりすましているヘンタイと、ヘンタイを捕まえようと子供になりすましている刑事がチャットをしたりメール交換をしている図を想像するとなんとも奇妙です。相手の顔が見えないネットが隆盛する時代ならではの光景か。
さて、「相手の顔が見えない」ことを悪用して、女性になりすます男、いわゆる「ネカマ」はネットの誕生以来からある存在ですが、ネカマならぬほんとうオカマさんに「だまされ」ちゃった話がドイツから。
55歳のウルフガングさんが38歳のランディさんと出会いサイトで知り合い、実際に会うことになった。実物のランディさんは、送られてきた画像以上に魅力的。その後もデートを重ね、ついに結婚にまでこぎつけた。ふたりはキスをしただけで、挙式の日まで清い関係をつづけたという昨今では実にめずらしいカップル。
そして待ちに待った初夜。恥じらうランディさんの服を脱がせたウルフガングさんが見たものは…、自分の股間にあるのと同じイチモツだった、というのがオチ。「新妻」は本名・ラルフという男だったことが判明した。当然、結婚(ドイツではフランスと同じく、同性カップルには結婚に準ずるパートナーシップのみが認められている)は解消。「おたのしみ」はあとにとっておく、なんてことはしないほうがいいのですね。
フランスの名優が頭突きで罰金刑
2008-04-18
4月18日は「よい歯」の日だそうで。こういうナントカの日にはおなじみのたんなる語呂合わせなんですけどね。だったら11月8日でもイイじゃん、と思ったらあったんですね、「いい歯」の日。ははは。6月4日は虫歯予防デーだったよな。ま、これくらいしつこい呼びかけが必要なほど歯は大事ってことですな。なんたって、噛み合わせの悪さが大事な頭蓋骨のゆがみにつながってしまう可能性もあるのですから。
さてその頭蓋骨、脳を守る働きもあるが、攻撃も最大の防御、ってなワケでやられる前にやっちまえ、というときの強力かつ有効な武器としても使われる。いわゆる頭突きってヤツです。フランス語だと一般にはcoup de tete、俗にcoup de bouleといいます。
頭突きといえば、いちばん多く用いられるのはプロレス。大木金太郎(本名キム・イル、故人、薄毛)がかつて頭突きの名手といわれ、アントニオ猪木の顔面を血まみれにしたのも記憶に新しい(ってどこが)。ボボ・ブラジル(故人)と「頭突き世界一決定戦」を繰り広げたのは…もう30年以上前の話ですよ、オトウサン。
最近では何といっても世界的に有名な頭突きの使い手は、ジネディーヌ・ジダン(薄毛)で文句ナシ。いやー、ジダンはさすがやな、ケンカのときもサッカーのルールを守って手を使わなかった、と称賛されました(ウソ)。
ところで、同じくフランスに頭突きで話題になった有名人がいる。俳優ジェラール・ドパルデューであります。この方、フィレンツェで若い女子と市場でお買い物を楽しんでいたところ、イタリア人パパラッチに激写され激怒、相手の顔面にヘッドバットを食らわせた。2005年の10月というからジダンよりずっと前の話ですな。妻だった元ボンド・ガール、キャロル・ブーケと別れたころというタイミングでしょうか。あの巨体から繰り出される頭突き、しかも顔面、さぞや痛かったでしょうな。4日間仕事を休んだくらいのケガで済んだそうですが、カメラマン氏はドパルデューを告訴。そして2年半以上を経た今月16日、ようやくフィレンツェ地裁から判決が下され、ドパルデューに800ユーロの罰金命令が下った。長期にわたって争ってたったの800ユーロ。これじゃ家賃の足しにしかなりませんわな。
アノ歌姫がパリにスピード滞在
2008-04-04
マスコミが常套句として用いる表現の中には、なんとも恥ずかしいものが少なくないですな。「歌姫」なんてのもそのひとつ。う・た・ひ・め、ってなんか知らんがキモチワルイのよ。日常会話で使ったら、鳥肌効果バッチリですヨ。オトウサンは歌丸(薄毛)のほうが好きだなあ。
で、その歌丸、じゃなかった歌姫ですが、この冠がいちばん使われている方といったら、マライア・キャリー嬢でしょう。最近は豊満、を通り越して貫禄と呼ぶにふさわしい堂々たる肉感で周囲を圧倒しております。
そのマライア姫が先日パリにお出ましになったとか。4月14日に発売される新作のプロモーションです。アルバムのタイトルは「E=MC2」。物理学上の神秘、7オクターブの声でアインシュタインに挑戦だ。
さて、新作のショーケースがパリはアレンクサンドル3世橋の下で行われることになったが、待てど暮らせどマライアはんは来ない。17時の予定が、3時間たってもマラ来ない。イアたまらんわ、と思ったころ20時半にご登場。
パリの交通事情はひどいですからね、わかります、わかります、それよりお疲れでしょう、ってアンタ、彼女の宿泊先は目と鼻の先のジョルジュV(ブイと読まないように、サンクですからね、オトウサン)ホテルだっていうじゃありませんか。
遅刻の理由は「不眠症」。明け方まで寝つくことができないため、昼は行動不能だそうだ。しかしもうひとつの理由は、ひとつ衣装を着てはコレじゃダメ、着替えるたびにコレもダメ、という妥協を許さぬ徹底したプロ意識にあるそうで。お化粧もタイヘンです。十数人からなるヘアメイク・チームを従えてきたというから、「ひとりパリコレ」。支度に3時間かかるのも当然です。
さあお出まし、となって記者会見で受けた質問が「美しさを保つ秘訣は?」ときた。コレ、フランス人お得意の皮肉でしょうか。記者会見を終えたマライア姫、すぐに帰国。帰るのは早いですよ、プライベート・ジェットですからね。おつかれさまでした、周りの方々。
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