どうですか、フランス、盛り上がってんですか? いや、なにがってオリンピック。そりゃ勝てば盛り上がるし、勝たねば盛り上がらぬ。さすがフランス人、勝ち目のない競技でも必死に応援する日本国民よりはずーっと冷淡です。
大会3日目の途中で、いまのところ銀3、銅2、金メダルなし。とくに期待のかかるフェンシング、競泳、柔道で不振な立ち上がり。11日に行なわれた競泳の男子自由形400mリレーでは、残り数十センチで米国に抜かれ、実況のオジサンたちがギャオーッ、せ・ぱ・ぽっし〜ぶる(ありえんわい)と絶叫しておりました。前大会の金メダリストで国民的な人気者、ロール・マノドゥ嬢も400m自由形でまさかの惨敗。
そのほかでは、かつて活躍した陸上陣も、どうせダメなんでしょ、と最初からあまり期待されていないようす。例外は、1500m走のメディ・バーラと、地味ィな50km競歩のヨアン・ディニズ(
薄毛)くらいであります。
ですが、応援したいのは、男子走り幅跳びのサリム・シュディリ選手。なんでかというと、このヒト、大ケガから見事に復帰したからなんですな。そのケガというのがアッと驚き、昨年の7月13日(の金曜日)ローマで行なわれた大会で、あろうことか槍投げの槍が突き刺さって負ったもの。数センチ違えば命にかかわったという重傷だった。そういやもっと昔に、審判が“串刺し”になったこともありました。
陸上の選手でも審判でもなく、文明国に住む我々には突然どこからか槍が飛んでくる危険など無縁だが、突然どこからか鉄球が飛んでくる可能性があるので注意したい。オヤジたちが公園や空き地で遊ぶペタンクであります。発祥の地、南仏でとくに盛んなこのペタンク、鉄球を放り投げて目標のタマにいちばん近いと勝ち、という単純な競技。
巡礼地で知られるルルドの近くで8日、ペタンクに興じていた39歳の男性が、ほかの人が投げた鉄球を頭に受け、病院に運ばれたが死亡した。
一見のどかに見えるペタンクだが、実は「危険」な競技なんだそうで。いや、球が頭を直撃するなんてことはまれだが、パスティス(南仏名物の食前酒)で酔ったオヤジが判定やルールでもめてケンカ、乱闘、血まみれ、なんてケースが毎年報告されているそうなのです。そういえば昔、日本でもゲートボール殺人なんてのがありましたね。いや、スポーツってホント、心と身体に悪いよね。