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FRENCH-CODE NEWS vol.54

                                        2007.04.18


ブログにも書きましたがAlpes d’Huez(アルプ・デュエーズ)にスキーに行っていました。40年前にはシーズン中の累積積雪が45mに達していたのに、2002年からたった4m。その上、フランス全国6月の気候という週だったので、雪は見る見るうちに溶けていき、山肌が現れ、“温暖化”を実感しました。日曜日、パリに着いたら気温26度、駅にはTシャツやタンクト ップが溢れ、すっかり夏の光景です。
今週もフレンチコードをよろしくお願いいたします。

編集長 長谷川たかこ


▼ 今週の更新情報

・「たかこ&猫沢のシネマ往復書簡」
http://www.french-code.com/cinema102.html
前回から始まった、映画のスペシャリスト猫沢エミと、ただの映画大好き長谷川たかこのシネマ往復書簡。映画をテーマに2人の間でどんな会話が交わされるのか?今回は、長谷川たかこが猫沢さんに返信します。

・「モン・サン・ミッシェルとブルターニュ よくある質問」
http://www.french-code.com/decouvrir009_faq.html
TGVでゆったり行く、フレンチ・コードおすすめのモン・サン・ミッシェルとブルターニュ1日旅行。みなさんから多く寄せられる質問をまとめました。
ここに掲載されている以外の質問も随時受け付けています。

・フランスのニュース
http://www.french-code.com/news.html
フランスで報じられる毎日のニュースより、気になるニュースをピックアップしてお届けしています。
【2007-04-18】シラクという名の通り
【2007-04-13】ナントで失踪の女性、遺体で発見
【2007-04-12】通信手段の速度



【今週のパリ・気になる話題】

■ フェラーリでパリを暴走

なにげなくテレビをつけるとパリの街中を車で走る映像が流れていた。見覚えのある風景をなんとなく見続けていると、ワンカット?と思わせる長回し、パリの石畳の細い道をスルスル通り抜け、鳩を蹴散らし、赤信号も全部無視!?ついつい引き込まれるように見てしまった。これは、Snow PatrolというUKバンドのプロモーション・ビデオだったが、なんとオリジナルはクロード・ルルーシュ監督の1976年の短編映画。自分のフェラーリで早朝のパリを疾走する様を約10分にわたってノーカット、ノートリックで撮影したもの。プロモよりもこっちの方が断然いい!運転は監督本人ではなく本物のF1ドライバー。エンジン音が臨場感を盛り立てて、鳩が大慌てで飛び立ち、10分なんてあっという間。何度でも見たくなる。ドライブ・コースは、凱旋門、シャンゼリゼ通りを抜けてコンコルド広場、ルーブル美術館、オペラ座とお馴染みの場所を通って、モンマルトルの丘の上へたどりつく。最後は、さすがルルーシュ、「C'etait un Rendez-vous」というタイトルを、なるほどねーと思い出させるちょっとした演出もあり。
だが、交通ルールを無視しまくる映画だけあって、当時は公開と同時に監督が逮捕されたとか。台詞も音楽もなくパリの街を超スピードで駆け抜けるこの映画は、フェラーリのエンジンのうなり、タイヤのキュルキュルいう音が楽しめるということもあって、車好きの間ではカルト的な人気があるそう。車好きでなくとも、ちょっと危険なパリのドライブ気分が味わえてとっても楽しい、というか、興奮!する。が、それにしても、30年たってもちっとも変わらないパリの街って不思議。





■ 若返りならず・・・

銀食器で有名なクリストフル。数年前から不景気がささやかれていたが、ついにサン・ドニの製造所を売りに出した。私も行ったことのあるこの製造所は、パリの北の運河沿いにあり、21000㎡という村のような広大な敷地に、赤レンガの建物がその半分を占める。メゾンの創立は1830年、製造所は1876年に建設された。売却は昨年12月に決まったそうだが、買い手の名前も金額も、クリストフルはまだ明かしていない。サン・ドニ市長は、この建物を、歴史的建造物に指定するよう願い出ているとか。建物の一部は博物館になっていて、クリストフルの歴史を物語る2000品が展示されている。高価だし、食器洗い機に入れられない。マダムとお手伝いさんが銀食器を磨く、なんて優雅な習慣は過去のものになってしまったようだ。アンドレ・プットマンのデザインでジュエリー(ミニマルでなかなか素敵)を始めたり、ピエール・エルメがケーキ用フォーク(側面がナイフ代わりになる)を作ったりして、若返りに励んでいたのに。伝統技術が生き延びられず、博物館に収まってしまうのは残念だ。


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