気候が良くなると自然に「外に出たい」と思う。そんな欲求を満たしつつ、なお映画まで観れちゃうとは贅沢な企画:夏のパリでは、夜の公園で映画を楽しむことができる。いくつかのイベントの中、「シネマ・オ・クレール・ドゥ・リューン」(Cinema au Clair de Lune=月明かりのシネマ)はパリにちなんだ作品を上演する。ゴダールの「勝手にしやがれ」(A Bout de Souffle)の会場が、シャンゼリゼ通り沿いの公園だったりと、映画に登場する景色がすぐ近所ということもしばしばで、スクリーンの世界と現実の境界が曖昧になる不思議な感覚。誰かの人生に入り込んだ感覚に陥る。がっちりと映画を観るもよし。芝生に寝転びワインを飲むもよし。ただ夜はとりわけ涼しいので、Tシャツでというわけにはいかない。今年の「シネマ・オ・クレール・ドゥ・リューン」は既に終わってしまったが、「シネマ・アン・プレネール」(Cinema en Plein Air=屋外シネマ)はパリで最も大きな公園、ラ・ヴィレット公園(Parc de la Villette)にて8月26日まで開催されている。同じ19区にあるビュット・ショーモン公園(Parc des Buttes Chaumont)では9月2日から、国際短編映画祭「シルエット・フェスティバル」(Silhouette Festival)が始まる。ちなみに以上、全て無料。ああ、もう一度、夏にならないかなあ。