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建築家のフランソワ・シャンプサールから指名されたインジーは2月22日生まれ魚座の30歳。
仕事の内容:
エルメス、シャネル、カルティエ、バカラ、ランセル、エスティー・ローダ、ランコム、パルファン・イッセイ・ミヤケ・・・そうそうたる顔ぶれのクライアントを持つこの会社は、インジーとクレール(28歳)、若い女性2人が仕切っている。発端はグラフィック・デザイナーであるインジーのお母さんが、エルメスのカレーシュ、カルティエのマスト・ド・カルティエなどパルファンのパッケージデザイン刷新を手がけたこと。左が変更前、右が変更後だ。馬車のロゴが繰り返され(下のHERMESの上にも)ごちゃごちゃした感じだったのが、ロゴを影絵にしてパッケージの下に配し、シンプルでモダンに。カルティエのパッケージ(左が変更前、右が変更後)は斜体にしたCartierが箱をぐるりと一周するデザイン。お母さんから仕事を引き継いだインジーは、ブランドイメージ一新、または若返り、あるいは広告キャンペーン、カタログ作成などを引き受けている。ブランドの担当者に会って、彼らの希望を把握し、それに応じてカメラマン、アートディレクター、オブジェデザイナー、スタイリストなどを選んで配して作り上げる、いわばオーケストラ指揮者の役割だ。すごく面白そう、というと「セ・ジェニアル!(画期的よ)」とにっこり。
量より質:
アーティスト・エージェントというと、登録アーティストが何十人もいて、媒体に合わせて選び斡旋し、コミッションを取るのが通常だが、 OPOSにはカメラマン2人、オブジェデザイナー1人、スタイリスト1人・・・ととても少人数。しかも高級ブランドしかやらないそうだ。これは、と見込んだアーティストの才能を生かし、引き出し、高級ブランドの要望に応える。
「フランスの高級ブランドの中には、ちょっと元気ないメゾンもありますね?」
という質問に対して「うーん、確かに・・・老舗ブランドは長い歴史を誇っているから、それが足かせになっているところが多い。伝統(tradition)と近代性(modernite)の配分がうまいのが、エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトンの3メゾン(3つとも元気なのは偶然ではないはず!)。シャネルのメゾンの歴史の本を手がけて気づいたのは、社員全員がシャネルの製品をとてもよく把握しているってこと。例えばシャネルの黒は、黒が90%で濃紺が10%で・・・ということをみんなが知っているのはびっくり」
目下進行中:
パコ・ラバンヌの新パルファン、イッセイ・ミヤケの新パルファンの広告キャンペーンイメージ、チャコックの2007年春夏コレクションカタログ、クラランスの広告キャンペーンなど。
買い物はどこで?:
インジー:ボン・マルシェ・デパート、ヴァネッサ・ブリューノ、アメリカン・アパレイユ(このシャツはそう)、H&M
クレール:ギャルリー・ヴィヴィエンヌのヴィンテージ(このブラウスがそう)、イザベル・マラン、ブルーのブーツはロンドンで。
第一線で活躍しているのに、バリバリ・キャリアという気負った雰囲気がない2人。インジーのお母さんが現れて香水パッケージの説明をしてくれたり、よちよち歩きの男の子(誰の子かは不明)が脱走してきて、捕まえられたり、とオフィスもリラックスした雰囲気でいい感じでした。
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