フランス人のプロフィール
フランスで働く日本人

素敵な笑顔!そして笑顔がよく似合う人、織田麻美子さんは空間プロデューサー。
「紙に四角をたくさん描いて、その中に人間がいて、何かしたり、コーヒー飲んだり・・・という絵を描くのが好きだった」・・・子供時代のお気に入りの遊びがそのまま仕事になった、と思いきや、彼女の道のりはそんなにストレートではない。

キーワードは笑顔:
家族は代々オートクチュールの仕事。出来上がった服が気に入って喜ぶお客さんの笑顔、自分に似合うスタイルが見つかってニッコリする顔・・・を見て育つ。服飾関係に進むかと周囲は思ったけど、彼女が興味を持ったのはインテリアデザイン。「人の喜ぶ場所のデザインがしたい!」
まず武蔵野美術大学で空間演出デザインを専攻。ついでハワイ大学に留学。
次第に「人の役に立つことがしたい」と、麻美子さんの展望は広がり、卒業後、外務省に入り、ODA(政府開発援助)に加わる。ODAとはご存知のように開発途上国にお金や技術の援助をする機関。4年間、ここで働くうちに、麻美子さんは「こういう大掛かりな援助は国に任せて、もっと身近で、笑顔を作れることが見つけたい」。
そこで休職して、パリの建築インテリアの大学に編入。公共施設、美術館、商業空間などのデザインを学ぶ。

思いがけない誕生プレゼント:
パリの学校を卒業した後の誕生日、「時計かな?バッグかな?」と期待していた麻美子さんに、お母さんが贈ったのは、会社!彼女が以前に立ち上げ、休眠中の会社を「自分の好きなように使いなさい」。
多くの可能性を孕み、責任も伴うこの贈り物をもらって、麻美子さんは考える。今までの勉強や、経験を活かして、何が出来るのか、したいのか・・・?
1年半、悩んだ末、病院・クリニックの空間プロデュースという答えが見つかった。
きっかけのひとつは、波長の合う医師たちと知り合ったこと。中でも昭和大学・形成外科医女医さんの横山真理子さんとの出会いは決定的。形成外科のほかにアンチエイジング、トラブル肌改善など美容部門にもかかわる真理子さんは2008年にパリのサン・ルイ病院で研修していた。友達の紹介で出会った2人はたちまち意気投合。麻美子さんの会社のパートナーとなる。
陰気で無機質で「一刻も早く帰りたい」雰囲気の病院を、もっと居心地よく、笑顔が見れる空間にできないか・・・そこから発展して、女性の日常がもっと居心地よくなる空間を作りたい、今まで世界中で出会った人たちのネットワークも活かせる会社にしたい・・・麻美子さんの頭の中で、会社は具体的な姿を現してきた。
「お金だったら使っちゃうけど、会社の枠だけ贈られたことで、今まで人からもらったものを総括することができると思う」

パリに教えられたこと:
各国の学校を経験した麻美子さんに、どこが一番勉強になったか聞くと「パリ」という答え。
「パリの学校は理論ではなくて実践、学ぶことが多かった。それからパリの街・・・建物の外側は壊さず、中だけ変えるでしょ。古いものの美しさ、残すことの大変さ、を実感した。日本は全部壊してしまう。ここに来なかったら、全部壊して作り直すことしか考えなかったと思う」
そしてパリでは将来に繋がる出会いがあった。
いつ戻ってきても変わらない建物と、変わらない温かさで迎えてくれる人がいる街・・・そのパリとお別れして麻美子さんは年末に帰国。新しい会社EMUE (感動した、の意味)を軌道させるために。

 
空間プロデュースの会社 EMUE Design inc. を立ち上げた、織田麻美子さん
パリの建築インテリアの大学の仲間たちとのガーデンパーティー
お仕事のパートナー、スウェーデン人の母娘と
会社のアイデアは、形成外科医の横山真理子さんとの出会いから


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