美味しいパリ

オ・プティ・マルグュリー Au Petit Marguery

昔ながらのビストロ料理が自慢で、5区や13区を筆頭に左岸の食いしん坊がこぞって集まる店。フランボワーズ色の壁、金縁の大きな鏡、ベルエポック時代のフレスコ画…古きよき時代のパリがぎゅっと凝縮されたインテリアは、映画の舞台にもなった。「パリのレストラン」(原題はズバリAu Petit Marguery)、30年の歴史に幕を閉じるレストランに集った人々の人間模様が綴られ、ホロ苦い余韻を残す。劇中、目を見張るような美味しそうな料理が登場したけど、実物だってなかなかのもの。秋から冬にかけては、きじのテリーヌ、野ウサギのロワイヤル風、猪の赤ワイン煮、シャコのローストをはじめ、ジビエ料理が仕入れ状況によって登場。また、フィガロ紙でパリ一と評された仔牛の腎臓、豚内臓のソーセージ(アンドゥイエット)、リヨン名物・牛胃袋の煮込み(グラドゥブル)など、食いしん坊の大好物がどっさりある。
その日、私は魚のテリーヌと帆立貝のローストを、夫は野ウサギのテリーヌと仔牛の胸腺肉(リ・ド・ヴォー)を注文。淡いオレンジ色の魚のテリーヌは、真ん中に鯛の切り身があって、どこか懐かしい味わい。一方、野ウサギのテリーヌは野生的なパンチのきいた味。殻つきの帆立貝はエシャロットと白ワインとバターで作られた、バジルの香り漂うソース。リ・ド・ヴォーには美食家が大好きなモリーユ茸が気前よく使われている。そして締めくくりは、ここのスペシャリテ、グランマルニエのスフレで決まり。
気取りは一切なくシンプルさで勝負。伝統的フランス料理の心意気を守りつつ、家庭的な温もりを感じさせるのが嬉しい店。ランチコースは23~26ユーロ、夜のコースは30~35ユーロ。飲み物は赤、白ともに手頃なワインが豊富に揃う。Sakiko・L
アドレス
9, Boulevard de Port Royal 75013 Paris
TEL:01 43 31 58 59
開:12:00~14:45  19:15~22:15
休:日・月
メトロ
Les Gobelins(7番線)

  Au Petit Marguery 写真
鯛入り・白身魚のテリーヌ仕立ては優しい味
グルメの垂涎の的・モリーユ茸とリ・ド・ヴォーの組合せ
帆立貝は伝統的な白ワインのソースで
ほとんどの人が注文していた名物スフレ
連日連夜満員なので、予約をお忘れなく。
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