フレンチ・コード
ガイドブックには載っていないパリとフランスとフランス人の日常

クリスタル・ド・セル | Cristal de sel

2007/11/13 Sakiko L.

伝統のクラシックなフランス料理を、軽やかな現代風にアレンジした「ネオ・ビストロ」料理が主流のパリ。閑静な住宅街が続く西のはずれ15区は、今注目の店が続々とオープンする、ビストロ激戦区だ。2007年の初夏、ル・ブリストルを独立した、若きシェフ、カリル・ロペスが開いたこの店は、開店と同時に、こぞってマスコミが取り上げ、批評家達に絶賛された。シェフの才気あふれる料理を求めて、昼間っからパリ中の食通でにぎわう店内は、真っ白な梁とオープンキッチンがすっきりした印象。黒板にズラっと手書きされた料理はアラカルトのみだ。バスク風目玉焼き、ジロール茸のオムレツ、トピナンブール(山芋の一種)のクリーム煮といった家庭料理、仔豚のロティ、仔牛のあばら肉といったガッツリ系、野ウサギやきじ料理など旬のジビエ料理など、食いしん坊の大好物がどっさりある。悩んだ末に、前菜に生ガキとサーモンのタルタル(14ユーロ)を、メインに手長エビのラヴィオリ(24ユーロ)を注文した。シンプルにレモンとオリーブオイル、ほんのりにんにくをきかせてマリネした生ガキの前菜は、デリケートなテクスチャーといい、爽やかな磯の香りといい、記憶に残る味わい。メイン料理は、はらりと舌に崩れるラヴィオリと、ぷりぷりしたエビの香ばしさ、ふんわりと絡みつく純白のソースといい、しみじみと幸せになる美味しさ。しめくくりのいちじくのロティ(11ユーロ)まで、夢中になってしまった。その日のランチは、手頃なグラスワインと組み合わせて、しめて57ユーロ。それなりの値段になったが、ビストロ的な気楽さで、ガストロノミーを味わえるとあって、評判がいいのは納得。ワインリストは短いが、各地のものが揃い、パリっ子に人気のサンセールはボトルで18ユーロ(グラス4ユーロ)、名醸造家ジラルダンのムルソー‘03年は56ユーロ。厨房、サービスともに若いスタッフがそろい、これからどんどんのびていく、勢いを感じる店。

13 rue Mademoiselle 75015 Paris  
TEL:01 42 50 35 29
開:12:00〜15:00 19:00〜22:30
休:日・月

Metro : Commerce、Felix-Faure(8番線)

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