美味しいパリ

ラ・クーポール La Coupole

昔、ソフィー・マルソーがキラ星のごとくスクリーンに登場した「ラ・ブーム」という映画があった。作品はたいした出来じゃなかったけど、パリのリセエンヌの恋愛模様がサラリと描かれ、ホロ苦い後味をのこす映画だった。左岸に暮らす主人公が、たまに、おばあちゃんと訪れるのがこのブラッスリーで、いつも生牡蠣を1ダース注文していたっけ。
モンパルナスのヴァヴァン交差点にあるラ・クーポールは、1927年エコール・ド・パリの時代に、パリで一番大きなブラッスリーとしてスタートした。アール・デコ様式の内装で、テーブルには真っ白な木綿のクロスとナプキンが映え、テンポよく行き届いたサービス。いつも混雑しているが、なんともいえない熱気に包まれていて、華やかな雰囲気がある。
ここの魅力は、帆立貝のマリネ、舌平目のムニエル、鴨のフォアグラ、オニオンスープといった、昔ながらのフランス家庭料理から、ブルジョワ料理までそろい、いつでも気楽に食事できること。平日の午前11時半から夕方6時、夜の10時半から閉店までは、三品で30,5ユーロ、二品で23,5ユーロというコースもあるが、軽く一品にグラス一杯のワインですませるのもいい。
また冬の定番、海の幸を満喫するのも気分だ。牡蠣はブルターニュ地方の名産、ジラルドー、クレール、ブロンなど、大きさや種類によって6個で14,4ユーロから。そのとろりとした食感と喉越し、奥深い海の味を堪能するには申し分ない。蟹、ラングスティーヌ(手長エビ)、海老、牡蠣、つぶ貝、はまぐりをふんだんにもりこんだ、海の幸盛り合わせは46,5ユーロから。キリリと冷えた辛口のミュスカデやシャブリとあわせようか。創業以来、その味を守り続ける仔羊のカレーも、お勧め。ココナッツ、アーモンド、マンゴーチャツネ、林檎が隠し味で、昔通った洋食屋さんの欧風カレーを彷彿させる、古きよきパリの香りが漂ってきた。Sakiko・L
  ラ・クーポール La Coupole 写真
常連やツーリストの定番”海の幸の盛り合わせ”
1927年の創業から守られてきた味、仔羊のカレー
たっぷり染みこんだラム酒で酔っ払いそうになるBaba au rhum brunババ・オ・ラム
壁いっぱいに無名のアーティストが飾られた店内の様子
アドレス
102, boulevard du Montparnasse 75014
TEL:01 43 20 14 20
営業:8h30 ~翌朝2:00(朝食は~ 10h30まで)
メトロ
Vavin(4番線) 

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