
レバー、アンドゥイエット(腸詰め)、胸腺、骨髄、舌、腎臓、脳みそ…と数えだしたら出てくる出てくる、臓物料理のオンパレード。シラク大統領の好物もTete de Veau(牛の頭)だ。一昔前は労働者階級の食べ物で、狂牛病騒ぎの折には姿を消していた臓物が、最近スノッブな食いしん坊たちの間で浮上している。ノートルダム寺院のはす向かい、河岸を入ってすぐのリブルダングは、そんな臓物を現代的にアレンジする話題のレストラン。3品で25ユーロの夜のメニューは、それぞれ9品の選択があり、愛好家たちが狂喜するようなお皿が並ぶ。仔羊の脳みそ、腎臓のポアレと悩んだ末に、お手柔らかに始めましょう…と前菜に栗と根セロリのスープを選ぶ。数少ないが、臓物以外の料理もあるのだ。野菜の柔らかな苦味と甘みが一体となって、ほっこりした幸せを感じる。そんな私を前に、牛テールのラビオリを頬ばる連れは、ご満悦な様子。少しクセのあるテールと野菜の香味がマッチして奥行きのある味わいをみせる。メインには、初心者向きにと薦められた牛頬肉の赤ワイン煮込みを。ほろっと崩れるまで、よく煮込まれた肉の旨みを心ゆくまで味わう。コルビエール産の赤ワイン、ポンパドール(21ユーロ)との相性もいい。連れの方は、その姿形がありありと登場する豚鼻のポテをオーダー。ねっちりとしたゼラチン質がたまらないというが、キャベツ、カブ、人参など、温野菜がたっぷり入ったブイヨンは意外にもサラリとしている。デザートがまた素敵で、洋梨の赤ワイン煮、バナナのロティ、フルーツサラダなと、果物を使ったお皿が多いのも魅力。また、こっくりとした甘みがクセになる、羊乳のアイスクリームは、ぜひ試してほしい。丁寧に調理され「質と値段」のバランスがとれた、今が旬の優秀ビストロです。(Sakiko・L)
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10 rue Saint Julien le Pauvre 75005 Paris
TEL:01 46 33 98 80
休日:土曜の昼、日、月
Saint Michel (4、10番線)
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