美味しいパリ

ザ・キッチン・ギャラリー

壁にはコンテンポラリーアートが掛かり、ガラス張りのオープンキッチンからは厨房の様子が伺える。シックなのに気取った様子は微塵もなく、落ち着いた雰囲気。タイをはじめアジア各国から発想を得て、多種多様のスパイスを操った料理が受け、昼は界隈の画廊主や出版関係者、夜はカップルや旅行者でにぎわう。この日私が選んだのは冷製タラマのスープ、ズッキーニの花の詰め物、そしてデザートにリュバーブと生姜の一皿。ふんわりと優しいタラマの風味にレモングラスのアクセントが光り、プリプリの海老やコリコリしたそら豆がのぞくスープは、鮮やかな色彩と軽やかな食感が魅力的。ズッキーニの花びらからは、海老、鮭、いか、ムール貝がぱっと飛び出し、 ココナッツミルクと紫蘇、数種のハーブがあいまって見事な味わい。生姜のコンフィとリュバーブのジャムの一皿は、甘みと酸味の加減が程よく、シェフの手腕に舌を巻く。ウィリアム・ルドゥイユ。ギ・サヴォアの元で修行した後、5年前に独立し、今やこの店を左岸のマスト的存在に変身させた。ここのメニューが、また面白い。野菜&スープ、パスタ、魚のマリネ、焼き物、デザートで構成され、お好きなものを、お好きなようにという、自由な発想が嬉しい。夜は少々値段が張るが、2皿で29ユーロ、3皿で34ユーロのランチメニューはおすすめ。どちらもグラスワインとコーヒー付き。スマートなサービスといい、洒落たお皿といい、演出も映える。最近、パリで増えつつあるフュージョン系レストランとは一線を画す、本物のクリエーションを味わえる店。そしてフランス料理の今を体感できる店。(Sakiko・L)
 
アドレス
4 rue des Grands Augustins 75006 Paris
TEL:01 44 32 00 32
休:土昼・日
ランチ 12h~14h30
ディナー19h~23h00
メトロ
Saint-Michel (4 番線)
Odeon (4,10 番線)

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