この家に住んで5年。広さは約85㎡。アパートの2階分を建築家の夫と共に全改造した。家のコンセプトはパースペクティブ。部屋に広がりをもたせるため部屋の区切り方、壁に工夫がされている。
1階の入り口から廊下を抜けると大きなサロン、キッチン、寝室、浴室、トイレ。サロンに面したキッチン、寝室、浴室の壁には大きな窓のようだがガラスが入っていない。壁で区切られてはいるが全部の部屋がつながっているのだ。開放感があると共に、別々の部屋から家族の姿が見え安心感が生まれる。日当たりのよいサロンから奥の部屋まで光が入りアパート全体が明るくなる効果も。
壁の色もユニーク。白を基調に、入り口は黄色、キッチンはモーヴ、浴室は黒と塗り分けられている。やわらかく深い色の壁は、暖かさを増して落ち着くそう。サロンはモダンな暖炉のある壁と2階へ続く階段がグレー、真っ赤なクッションがアクセントになっている。最近の家は白い壁ばかりなのでとても新鮮。
暖炉の横からのびる階段を登ると子供部屋が3つ。なぜ3つかというと、カサンドル(姉)とイゼ(弟)の部屋の間に2人共同の部屋があるから。3部屋とも可愛らしくて表情豊か。カサンドルの部屋の壁はピンク、紫、白に塗り分けられ、女の子らしい要素がたくさん。弟イゼの部屋の壁は赤、黄、白。男の子っぽいオモチャやぬいぐるみが溢れている。共同の部屋の壁は白、床の一部はガラス張りで下のサロンが見えるようになっている。
家族のつながりや暖かさを考えた間取り、壁の色、家具の色。おばあちゃんが使っていた鏡、古いピアノ、ポップなイス、大好きなセルジュ・ルタンスの香水、最近旅行した日本で買った紙細工…新旧ミックスしたセンスのよいオブジェに囲まれた、快適な空間をつくるためのデザインが感じられるステキな家だ。