バレンシアガ&川久保玲
Christobal Balenciaga&Rei Kawakubo

オステルリッツ河岸にモードとデザインのシテ、Les Docks/レ・ドックが登場した。船の浮かぶセーヌが目の前に流れ、名前通り埠頭のような雰囲気、シンプル・簡素な建物に、展覧会場、ブティック、レストランが入っている。
オープニングのエクスポには大物2人:クリストバル・バレンシアガと川久保玲。
バレンシアガ(1895-1972)はスペイン生まれ。1932年にマドリッド、ついでバルセロナにクチュリエ・メゾンを開くが、スペイン戦争が始まり37年にパリに逃げてくる。ジョルジュⅤ通りに開いた店はすぐに注目を集め、クラシックと斬新が混ざった彼の服はスペイン、ベルギー女王、グレース王妃、ウィンザー公爵夫人などがこぞって着た。1968年、自分の作る服は同時代に受け入れられないと引退を決め、スペインに帰る。その4年後没。
死後、家族がガリエラ美術館に寄贈した服、アクセサリー(1937-1968)が展示されている。驚くのは素材の豪華さ、アンダルシアの民族衣装を思わせる手の込んだ刺繍、そして時が経っても古びないデザイン。鯨の骨入りの長いドレスは別として、ニコラ・ゲスキエールの“今年のコレクション”言われても信じるようなブラックドレス。
すぐ隣の会場には打って変わってフチュリストの世界、川久保玲の『White Drama/白いドラマ』、2012年春・夏コレクションのすべてを、1時間も行列して待つことなく、ゆっくり見れる。
透明の球の中に展示されている、人生の“節目”-誕生・結婚・死-を表現したドレス。これらの服を着る人がいるのか?という疑問は別として、白にこれほど表情があったのかと驚く。
時代背景や表現法は全く違うものの、バレンシアガと川久保玲の間に何か共通点-素材への深い造詣とそれを扱う技法?-を感じ、この2人を組み合わせたセンスに感心する。
エクスポ会場は大きくないので小一時間で2つ観れます。

Les Docks – cité de la Mode et du Design

34 quai d’Austerlitz
75013 Paris
メトロ:オステルリッツ/Austerlitz(5.10番線)
開:火-日 10h-18h
休:月・祝日
入場料(2つのエクスポ):6 €
14-26 歳 : 3 €
14 歳以下無料

75013 Paris, フランス

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