カンヌ映画祭 各賞
Festival de Cannes palmarès

ジョエル&イーサン・コーエンの審査委員長と7人の審査員たちが半日立て篭もって(携帯電話禁止)、コンペティション参加の19作品を検討。
第68回カンヌ映画祭の各賞発表は、24日夜7時から行われた。司会はランベール・ウィルソン。

パルム・ドール:ジャック・オディアール『Dheepan/ディーパン』
内戦のスリランカから亡命してフランスの町にやってきた元兵士、若い女性、女の子。“家族”として生活しようとした彼らの戦い、住民との諍いを描いた作品。第62回カンヌでは『預言者』がグラン・プリ作品。第65回では『君と歩く世界』がコンペティション参加作品に選ばれた。『Dheepan』は「オディアールの最良の作品ではないけど、これまでの功績に与えられた賞」と言われる。

グラン・プリ:Laszlo Nemes 『Saul Fia/Saulの息子』ハンガリー映画
1944年、アウシュヴィッツ。Saulはナチの虐殺計画に加わるユダヤ人グループに属していた。ある日、焼却炉で自分の息子の死体を見つける。彼は遺体を盗み、ちゃんとした埋葬をしてやろうと決意する。
Laszlo Nemes(ラズロ・ネメス)はブダペスト出身の38歳。

最優秀女優賞:エマニュエル・ベルコ『Mon roi/私の王様』監督マイウェン
スキー転落事故の後、リハビリセンターに入ったトニー(エマニュエル・ベルコ)は、ジョルジュ(ヴァンサン・カッセル)との情熱的で破壊的な恋を回想する。
作品自体は評判がよくなかったが、エマニュエル・ベルコの演技が評価。彼女はオープニング作品『La Tête haute/昂然と』の監督でもある。

最優秀男優賞:ヴァンサン・ランドン『La loi du marché/市場の掟』監督ステファン・ブリゼ
工場が閉鎖され失業したティエリー。履歴書をあちこちに送り、職安で研修を受け、職探しに明け暮れる毎日。やっとハイパー警備員の仕事が見つかったが・・・

試写の後9分半のスタンディング・オヴェーションという今年のカンヌの最高記録。その時も感激で目が真っ赤だったヴァンサン・ランドン。ステージに上がって、審査員ひとりひとりにキスし、挨拶で声を詰まらせた。

と、フランス映画が3つの賞を獲得(審査委員にフランス人はソフィ・マルソーだけ)。