写真展『刑務所』
Prisons

フランスの刑務所に初めてカメラが入り込んだ。

写真展『Prisons/刑務所』

「2010年、私はステファン・メルキュリオの映画『À l’ombre de la République/共和国の陰で』のため、初めて刑務所の写真を撮る。その機会に刑務所総監視官と出会い、数ヵ月後、“監視官”として刑務所に滞在することを許された。
2011年1月~2014年1月、私は20あまりの刑務所を訪れ、それぞれ5日~10日滞在した。独房、中庭、面会室、シャワー室・・・あらゆる場所を、昼夜かかわらず撮影できた。
刑務所は、普段見ることのできない場所で妄想を起こさせる。でも、その現実は目を見張るようなものではない。規則、孤独、雑居、不衛生、無為・・・など人間的でない扱いの積み重ね、繰り返しが、禁錮生活を悪夢に変える。加えて、中庭の死角で行われる暴力。
言葉で言い表せないことを捉えたかった。彼らの表情や話ではなく、彼らの空間、動き、物腰、体の傷跡が今日の刑務所の状態を物語るのに留めた。」

写真展『Prisons/刑務所』
と語るフォトグラファー、グレゴワール・コルガノヴ/Grégoire Korganow。

住居不定者、無資格滞在者、イラクの犠牲者・・・など虐げられた人々、2002年の大統領選挙戦の裏側や、モードのデフィレ(2002-2010)の“楽屋”など、華やかな外見の陰の部分を撮る写真家。2005年には東京の道を徘徊した一連の写真『Lost in Tokyo』を発表している。

何の特殊効果も使わず、正面からダイレクトに、カラーで撮った『Prisons/刑務所』。
受刑者たちの日常から、自由、空間、人間の尊厳も奪わるのがどういうことなのか想像される。受刑者の96.5%が男性、という事実にもびっくりする。
“攻撃性”は男性の本能的なものなんだろうか?
フランスの刑務所の人口過剰や人間性を欠いた状況が問題になっている今、その実態を垣間見させてくれる写真展。メゾン・ヨーロペアン・ドゥ・ラ・フォトグラフィーで4月5日まで。
入場料で、同時に開催の他の写真展も一緒に見れる。

Maison Européenne de la Photographie

5-7 rue de Fourcy 75004
01 44 78 75 00
開:水-日11h~19h45
休:月・火・祝
入場料:8ユーロ 
26歳以下、60歳以上4.5ユーロ
メトロ:サン・ポール/Saint-Paul(1番線)

5-7 rue de Fourcy, 75004 Paris