ピーマン、パプリカ
Poivron,Paprika

近頃、パリのBOBOの間では「アペロ・ディナトワール」が広まっている。従来のスタイル、食前酒から始まって、前菜、メイン、デザートを着席でしっかり食べるのではなく、数種のおつまみを思い思いにつまむ。この「アペロ(アペリティフの略)・ディナトワール」もしくは「カクテル・ディナトワール」は、主催者にとって重荷となりかねない伝統スタイルと違って、気楽さが心情。カナッペ、野菜スティック、モッツァレラとミニトマト、ハムやサラミのシャルキトリー(豚肉加工品)、ブルスケッタ、ディップ類など、フィンガーフードが中心となる。なんといってもパリ式ソワレの主役はお喋りなんだから!そんな時、簡単にチャチャと作れるレシピがあれば、何かと便利。今回は食欲をそそる爽やかなピーマン(パプリカ)料理を紹介します。

ところでピーマンはアメリカ生まれ。15世紀、コロンブスのアメリカ大陸発見によってヨーロッパに伝えられた。フランス語でピーマンはPOIVRONだが、昔はPIMENT DOUX「甘い唐辛子」とも呼ばれていて、日本語のピーマンは、PIMENT(ピマン=唐辛子)が語源になったそう。一般的にフランスのピーマンは大型で肉厚でふくよかな甘みがあり、大人も子供も大好き。日本で「パプリカ」と呼ばれるアレだ。フランスは緑ピーマンだってこぶし大の大きさ。だが、もとを辿れば品種は同じ。実が熟すにつれ、緑から黄色、オレンジ、そして赤色に変化し、甘くなっていく。南仏のラタトゥイユやバスク地方のペピラードなど、煮込み料理には欠かせないし、詰め物としてもしょっちゅう登場する。

最近、増加中のエコライフ好き、草食系(魚は食べるベジタリアン)パリジャンたちには、サラダやマリネが喜ばれる。パプリカをオーブンでこんがり焼いて、冷めたら皮と種をのぞき、色んな料理に活用しよう。

パプリカのマリネ

パプリカのマリネ
材料

赤パプリカ2個、黄パプリカ2個
マリネ液:オリーブオイル80cc、
にんにくのすりおろし1片、
レモン汁(シェリービネガーを使えば香り高くなる)大さじ2、
パプリカ(赤ピーマンの粉)少々
塩、コショウ

作り方

1. オーブンを220℃に点火する。
2. パプリカがこんがりなるまでオーブンで焼く。冷めたら皮をむく。
3. マリネ液を作る。ボウルにマリネ液の材料を混ぜ合わせ、塩、コショウで味を調える。
4. パプリカを半分に切り、種を除き、 縦にカットする。3のマリネ液にそっと漬け込み、ラップで密封する。1時間ほどで完成。

パプリカのタルト

パプリカのタルト
材料

赤パプリカ1個、黄パプリカ1個、
市販のパイ生地(四角いもの)、
好みのチーズ(フェタ、クロタン・ド・シャヴィニョールなどヤギチーズかモッツァレラ)、
松の実

作り方

1. オーブンを220℃に点火する。
2. パプリカがこんがりなるまでオーブンで焼く。冷めたら皮をむく。(ここまではパプリカのマリネと同じ)
3. パプリカを4等分し種を除く。小口切りにしたチーズをパプリカでくるっと巻く。
4. 市販のパイ生地を四等分(約4cm角)にし、チーズを巻いたパプリカをのせ、形をととのえ、松の実をあしらう。
5. 180℃のオーブンに入れ約15分、こんがり焼けたら出来上がり。

*パイの中身はパプリカだけでも、野菜の味を十分に味わえる。お好みで市販のバジリコソース(ジェノバーズ、ピストゥーソースともいう)&チーズ、トマトソース&モッツァレラチーズなどに変えてもいい。

パプリカのキャビア

パプリカのキャビア
材料

赤パプリカ 2個、フェタチーズ約40g、
ヨーグルト(またはサワークリーム)200g、
オリーブオイル30cc、にんにく1片、
シブレット(あさつき)適量、
レモン汁1/2個、
パプリカ(赤ピーマンの粉)、
塩、コショウ

作り方

1. オーブンを220℃に点火する。
2. パプリカがこんがりなるまでオーブンで焼く。冷めたら皮をむく。(ここまではパプリカのマリネと同じ)
3. パプリカを小さく刻み、フェタチーズをフォークでほぐす。にんにくをつぶし、シブレットを小口切りにする。
4. ボウルに3を入れ、ヨーグルト、レモン汁、オリーヴオイル、パプリカ(赤ピーマンの粉)を合わせ、塩、コショウで味をととのえる。トーストやピタパンを添えてどうぞ。

*地中海の国々や東欧、ユダヤ料理で見られるレシピ。フェタチーズは一見、塩味の豆腐風。ヨーグルトは酸味の少ないギリシャ風が好ましいが、なければサワークリーム、クリームチーズ、硬めのヤギチーズ、ヤギや牛のフレッシュチーズ、フロマージュブラン、無糖ヨーグルトなど、気楽にあるもので代用してください。パプリカ(赤ピーマンの粉)がなければタバスコでもOK。盛りつける時、軽くローストした松の実や、刻んだピクルスをあしらうと彩りもキレイ。