イケメン シェフ シリル・リニャック
Cyril Lignac

テレビや雑誌に引っ張りだこのシリル・リニャック。甘いマスクで飾らないキャラクターが人気の的だ。彼の人気がきっかけで、一般人が料理に興味をもち、家庭料理のレベルがあがったと言われるほど。メディア露出のほかに、一つ星レストラン、ビストロ2軒、パティスリー、料理アトリエの運営に忙しく、厨房に入る時間はあるのだろうかと、実は、長らく偏見をもっていた。
イメージを払拭したのは、ある日、「La Patisserie Cyril Lignac」のレモンタルトに出会ってから。レモン果汁を煮つめたジュレを流し込んだレモンクリームの爽やかなこと!ちょこんとのっかるメレンゲのカリカリしたテクスチャーも楽しいし、現代版・伝統菓子の魅力にはまってしまった。看板商品のババ・シャンティー、パリ・ブレストも洗練された味で軽い。シリルさんからあつい信頼を受けるシェフパティシエのブノワ・グヴランは、「フォション」で10年間も経験を積んだ実力の持ち主だ。ともに伝統を重要視する二人から生まれたお菓子の完成度の高いこと。「本質は伝統の中にこそあり、伝統を追求することで新たな革新が生まれていきます。伝統を再発見する楽しみを伝えていきたい」 料理においてもパティスリーにおいても、伝統を核にしたクリエーションを最重視している。
2軒のビストロにも足を運んでみた。内装は”古き良きパリ”の香り漂うクラシックさ。メニューは、半熟玉子、手長エビのラビオリ、ブルターニュ産タラとグリンピースのココット鍋、農家産仔豚とポム・ドーフィンヌ、モン・サンミッシェル湾でとれたムール貝など 、フランス人の昔からの好物がズラリと並ぶ。デザートだってレトロ感溢れる。ババ・オ・ラム、プロフィットロール、パン・ペルデュetc。アラカルトは値段が張るが、三皿27ユーロのランチメニューはお得。店頭に張り出されたメニューと睨めっこしていたら、界隈のギャラリー経営者風のオジサンが「味はお墨付きだからね」と言って店内に消えた。地元のフランス人や観光客のハートをがっちり掴んでいる様子だ。
フランス版ジェームス・オリバーとして一躍有名になったシリルさんは、フランス中南部アヴェロン出身の1977年生まれ。アラン・パッサール、プルセル兄弟など、大御所に師事した実力派。イケメン差別、今日からやめた!9月上旬には16区トロカデロ界隈にパティスリー二号店を構える予定だ。シリルさんの活躍は、まだまだ続きそう。(Sakurako Uozumi)

ル・シャルドゥヌー/ Le Chardenoux(ビストロ 地図はこの物件です)
1, rue Jules Vallès 75011  Tel :01 43 71 49 52
ル・シャルドゥヌー・デプレ/ Le Chardenoux des prés(ビストロ)
rue du Dragon 75006 Tel :01 45 48 29 68
パティスリー・シリル・リニャック/La Pâtisserie Cyril Lignac
24 rue Paul Bert 75011
Tel :01 43 72 74 88
ル・キャンジエーム/Le Quinzième(一つ星レストラン)
14, rue Cauchy 75014 Tel : 01 45 54 43 43
75011 Paris, フランス

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