地方発パティスリー南仏編
La pâtisserie du Midi à Paris

南仏の有名リゾート地サントロペからやってきたのは「タルト・トロペジエンヌ」。丸いブリオッシュ生地にカスタードクリームを挟んだ、パリではパン屋でみかける庶民的なパン菓子だ。本家本元は、サントロペにある菓子店「ラ・タルト・トロペジエンヌ」。遡れば、ポーランド出身の菓子職人アレクサンドル・ミカさんが、故郷のおばあさんが作ってくれたおやつに想いを馳せて発案したお菓子。1955年、映画『素直な悪女』のロケでサントロペに滞在していたブリジット・バルドーがこのお菓子の虜になった。それ以来、パリまで名声が届くようになる。いろいろな店が真似してみたが本家の味には、今でも敵わないらしい。ところで、この店特有のミニサイズ(1個1,70ユーロ)は、後藤久美子さんの助言によって生まれた。現オーナーのアルベール・デュフレンヌさんはジャン・アレジと親しく、「日本人に喜んでもらうには、小さなサイズを作ったほうがいいわ」という後藤さんの言葉に耳を傾けた。愛らしい風貌、クリーミーなのに爽快感ある味わいは、日本女性だけでなく、パリジェンヌも惹きつけている。
同じ南仏でもコートダジュールではなく、陸地にあるサン・レミ・ド・プロヴァンス。優雅さと洗練度においてはダントツの町だ。ご当地で愛される銘菓店「ル・プティ・デュック」のパリ店は南仏産のナッツやドライフルーツをふんだんに使ったお菓子が100種類も揃っている。サブレ生地にアーモンドと蜂蜜を絡めたトリアングルTriangle、アーモンドとメロンなど果実のエキスを凝縮したカリソンCalisson、ナッツ類と蜂蜜の香り高いヌガーNougatなど、甘すぎず上品な味わい。「当店のお菓子は、一つ一つが職人の手によって丁寧に作られています。これからも昔ながらの製法を守り続けていきたい」とは店主のローラン・パランクさん。パリにいながら、さんさんと輝く太陽、オレンジやレモン、ミモザやラベンダーの香りに想いを馳せて、お菓子に舌鼓をうってはいかが?
Sakurako UOZUMI

Le Petit Duc

31 avenue Rapp 75007
Tél:01 76 21 64 90
営:10h〜19h 日休
メトロ:アルマ・マルソー/
Alma Marceau(9番)

31 avenue Rapp 75007 Paris

Tarte tropézienne

3 rue Montfaucon 75006 
Tél:01.43.29.09.81
営:10h30〜19h30(日は18h30)無休
メトロ:マビヨン/Mabillon (10番)、オデオン/ Odéon (4,10番)

3 rue Montfaucon 75006 Paris

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